2011年11月30日水曜日

Misery

 吾輩は、最近顔が横にでっかくなってきた、7ヵ月の子猫Emilioである。
 最近、姉貴のBettyはまったくついていない。先日の歯の手術後の薬のいずれかが体質に合わなかったらしく、薬を飲み終わったその日から、ひどい下痢になってしまった。

 Bettyが具合が悪そうな時
吾輩はあまり近寄らないし
Bettyも吾輩の相手なんかしない
それぞれしんみり過ごす。

  超心配性のママがどうなるか、想像つくでしょ。なにしろ犬の下痢の経験がろくにない。そこそこゆるくなったぐらいで絶食させて、次の日には回復!もしくは下痢止め投入!即効で回復!というパターンしか知らない。


 経過を病院に診せに行く日だったので、勢い込んで行きましたよ。「すぐに収まりますよ」って言われたのに、悪化したような気がして、次の日にも仕事が忙しいのに無理やり行きました。
 やれやれ。「大丈夫ですよ。」って言っていただきたくて行っているみたい。


 先生の穏やかな説明を伺って、気を奮い立たせて看病に励むって、これは幼いAoaoが喘息だった頃、信頼する小児科の先生とお話しすると、親子で心身が楽になった気がしたケースと似ているとか。


治りがゆっくりなのは
もうボール遊びができないかもって
Bettyが落ち込んでいるせい?
ママは柔らかいボールなら大丈夫って
先生が言っていたからねと
こんこんと説明したら・・・
本当に元気がでてきたんだけど。

 整腸剤と下痢止めをいただいて、まずは水分をスープや葛湯から取る。りんごの絞り汁も。少しずつどろどろバーミックスごはんを足していく。オクラやレンコンのねばねば成分が胃腸の粘膜にやさしいとか。鶏肉もとにかくどろどろにしていますな。

 数日かけて少しずつ、少しずつ、治っていきました。(ふつうはそうなのに・・・せっかちなんだよね、ママは。)


 しぶり腹状態になった日が一番かわいそうだったかな。腸が敏感になっているんだね。なぜか下痢は家のトイレではしたくないらしい。ひさびさに夜のおトイレ散歩もしました。外かぁ、もう数ヶ月出てないぞ。いいなあ。


散歩にいけないから
吾輩は少々いたずらしたって
許されると思う。
日経はうまい・・・わけはない。

 一番驚きだったのは、急に仕事が忙しくなったママが、少し落ち着いてきたBettyを置いて、後ろ髪をばんばん引かれながら出かけようとした日のことだ。


 着替えるとき、パラリと肩から白いものが。なんと朝飲ませたはずの整腸剤かも??あわてて鏡をみると、タートルシャツの首元にもう一錠。これは下痢止めかも・・・???


 お腹を壊して以来、不思議なことに薬を断固拒否する、野生の本能全開のBettyなのだ。パパと2人がかりで口に押し込んだはずの錠剤が、ママの首筋にへばりついていた???


看病で疲れた人間を癒すのは
もくもくスチームなわけだ。
吾輩はナノイーの匂いが好きなんだけど。

 疑惑を残したまま、浮世の定めで家を後にしなくちゃいけないママがどんなに暗かったか。薬を飲んだかどうかはっきりしないなんて。

 一足早く帰宅したAoaoに、「様子を教えて!」とどんなにしつこくメールをしたか、どうぞご想像ください。


 大丈夫。Bettyは元気です。ごはんが足りないって怒っています。まだすこしゆるいので、そんなにたくさんもらえません。だからママはおおげさなんだって。


イケアの保存用ピンチを
ひとつずつ掠め取って
冷蔵庫の下にたくさんいれてしまうのも
吾輩の仕業である。

 このブログを書いている間に、吾輩はママが作ったBettyのスープを全部こぼしちゃった。お腹にやさしい素材を煮込んで、どろどろにして漉してスープを取り分けて、けっこう今日もがんばってたんだけど。ママの気分はかなりmisery・・・。

2011年11月24日木曜日

Hey, Soul Sister

 吾輩は、黒ラブBettyと姉弟だと思っているEmilioである。

朝陽があたる時、
ドッグバッグの上で遊びたくなる。
勝手にハンモック状態。

 だから朝ドッグバッグを出ると、まずBettyの前でおなかを出して甘えるし、Bettyの不審者来訪コールが始まると、ソファの下に息を殺して次の指示まで待機する。「みんな集まれ!」ってママが言うと、ごはんでも歯磨きでも、Bettyと一緒に整列する。あの歯磨きペーストの味、吾輩も嫌いじゃない。Bettyとなんでも一緒にしたいんだ。

 ただ、おととい銀紙ボールをママが弾いた時、ついつい勢い余ったBettyが吾輩に突進したあの時、おもわず本能が発揮されて、ちょびっと口元をひっかいてしまって、本当に申し訳ない。初めてひっかいてしまった。

くにゃくにゃ沈んでいく感じが
なぜかいいんだな。
飛び降りると復元されるんだから
だれにも迷惑かけてないでしょ。

 吾輩のスパークしたみたいな勢いに、Bettyもママも呆然としていた。「シャー」どころではないパワーだったらしい。

 極限状態の吾輩は、頭からお尻の先まで毛がしばらく逆立っていて、尻尾なんか花火みたいに毛が爆発している。

 そしてふうってため息をつきながら、肩を怒らせてのしのしと横歩きで安全な場所に進む。耳は「怒りの耳」の形だ。これを一度写真に撮ってみたいんだけど。

Bettyはひなたぼっこをしながら
リビングのあちこちを移動して
のんびり眠り続ける。

 Bettyは療養中でお薬をいっぱい飲んでいるから、まさか化膿はしないでしょってママは笑うけれど、数ミリの2本の爪あとを中心に半径5㎜ピンクだ。すなまい、姉貴。

初公開。
ママがよりによって自分の誕生日に
Bettyにプレゼントすることになった
奇跡の下あご犬歯。
反対側の口元に
吾輩の爪あとがある。
まったくもって申し訳ない。

 姉貴は意外に鷹揚で、根に持っていないみたい。吾輩のことを嫌いにならなくてよかった。

 自分の好みのボール以外には執着心がなくて、そうそう逆切れするタイプじゃないんだ。このところボール遊びが制限されているから、けっこう退屈なんだろう。吾輩がいてよかったでしょ。気晴らしにはなっているよね。

姉貴がソファにいるときは
吾輩がドッグベッドに寝る。
羽毛はやっぱり温かくて気持ちいい。
ここが一番好きだ。

 お詫びに、BettyにDarren Crissがカバーした歌を贈るね。でも、もう、吾輩にラブ全開で突進しないで。やっぱり怖いから。

2011年11月21日月曜日

The Tragedy of Octopus Fritters

 わたしは一時の激情に流されて、大切な犬歯を折ったBetty。とうとう大好きなボール遊びやぴっぱりっこが、思う存分できなくなってしまった。と、ママに言われたけれど、どういうことか理解できない。


これはいったい?
弓道初段に合格したのに
この袴のありさまは?

 さて、ママの悲劇は続く。きのう終わったAoaoの学園祭。弓道部はたこ焼きを販売していた。部員たちは胴着に袴、三角巾にマスクをつけて、せっせと刻んで、混ぜて、焼いて、売る、売る!!大入り完売とのこと、おめでとう!


 一晩明けてママの手元にやってきたのは、溶いた小麦粉がベタベタついた袴。袴の構造がいまひとつわからないママではある。しかし、恐ろしいほどにひだが重なっていて、どこにもかしこにもたこ焼きの種がしたたり落ちている。


 洗濯機の手洗いモードじゃ太刀打ちできないありさまなので、歯ブラシでひとつひとつしみじみとこすり落としてから、洗うしかない。


こうしてみると、一番手がかからないのは
吾輩じゃないか。
日経新聞の上で遊ぶぐらいさ。
「私の履歴書」に穴が開くだけ。

 おつかれさまです、ママ。来年は自分で袴の始末をさせられるよ、Aoao。覚悟するんだね。

2011年11月20日日曜日

24

 吾輩は犬みたいな芸はできないEmilioである。しかし、ある種の犬のように、命をかけて遊ぶほど無邪気ではない。


 よく魔が差すというけれど、あの時ドッグランでBettyは何かに魅入られてしまった。それが汚いサッカーボールというのが犬だよね。情熱は身を焦がす。ドッグランでのBettyの執念をご存知の方はよくわかるでしょう。


 Bettyと同じことをする犬はそうはいないでしょうが、ご参考までに今回の大騒動の顛末をレポートします。



 あの日、ドッグランから退場しようとママがドアを開けようとしたとき、Bettyはつぶれたサッカーボールを見つけた。それも高いスチールのフェンス越しの物置の上に。
 まだ、遊びたかったんだ。でも、ふつう取れるはずがない。なのに、リードを全力でひっぱって・・・ぶつかった。で、失敗して、「ちっ」て感じで平然と家路についた。これが午後3時


以前激写されたBettyの情熱!
この勢いでボールしか目に入らない。

 その場ではまったくわからなかったけれど、家に帰ってからも、なにやら舌をぺろぺろしている。ふと調べてびっくり!Bettyの下顎の左犬歯がほんの少し斜めに折れてしまったのだ。しかも切り口に赤い血がぽつんと見える。これが1時間後


 痛がるわけでも、大量出血したわけでもないけれど、ほんの少し欠けただけだけれど・・・、いやな予感でいっぱいのママはネットで調べ始めた。


 あるぞ、あるぞ。同じようなことをしでかす犬って、わかる、わかる。体は小さいけれどガッツがあって熱くなる犬種。固いものを噛んで痛めるのは奥歯。ぶつかったり喧嘩して折るのは前歯。ははは。笑い事じゃない、これはオオゴトだ。
 昔はよくおすすめされていた骨やヒズメで歯を折った犬も多い。でも、それ、なかなか気がつかないらしい。いちいち見ないものね。

 どうやら赤い点は歯髄というもので、よく人間が言う「歯の神経」ってやつだとわかった。のんきに放置しておくと、どんどん感染が進んで化膿し、いずれ恐ろしい歯周病になる。目やにが出ると思ったら、上の奥歯の根元が化膿していた・・・とかね。


口の中の写真を撮る気がしないママ。
乙女の尊厳を守ることにしました。
パパは事故後も手術後も
決して口の中を見ません。
チキン!

 処置は方法は歯を温存するか、抜くか。これは破損の状態や処置までの経過時間と、獣医さんの歯科的な技術による。もちろんどちらも全身麻酔。当然処置後に、それぞれメリットとデメリットがある。


 すぐにかかりつけの病院に半泣きで電話を入れて、翌日伺うことにした。検査もあるから食事は抜きでと。これで2時間経過


 こちらには有名な動物の歯のスペシャリストが時々いらしていて、先代のCookieもお世話になった。その腕前は十分承知しているママ。専門家に見ていただくのが、どんなにすごいことかよくわかっている。


 でも明日はいらっしゃらないかも。とりあえずの検査だけするのなら、他の専門医に一気にお願いしたらどうかと、また検索検索。


 ちょっと遠いフジタ動物病院に有名な先生がいらっしゃることが判明。犬仲間でお世話になった方、注目してる方がいることもわかった。スケジュールを確認して、午前中は見ていただける可能性があることも。残念ながらすでに診療時間は過ぎていたので、直接連絡はできなかった。この時5時間経過


 一晩中迷いに迷って、朝、お腹を空かせたBettyを連れてはるばる行きました。吾輩は留守番。まあ、いいけどさ。ついに16時間経過


 渋滞をくぐりぬけ、オープンすぐにどりついた病院で、運良く院長先生に見ていただけた。先生は午後からしばらく出張のご予定だったので、ぎりぎりって感じ。事故後18時間経過


 ママがあれこれと説明していると、とても穏やかで丁寧な先生のお話のスピードが突然変わった。「本当にきのうの3時ですね。」


 なんと3才以上の成犬の場合、24時間以内なら(幼い犬はもうすこし長いらしい)、同じ温存方法でも、歯髄を少しだけ削って残して治せる可能性が高いそうだ。歯髄が残せると「生きた歯」なので、強度などが高くなるそうだ。予後がかなり違うとか。
 それ以上時間が経つと、歯髄を全部抜いてふたをかぶせる、人間で言う「神経を抜く」という処置になる。さらにもっと長い間放置されて、化膿してたりすると、抜くのが一番の処置となる。


               処置の一例
(Bettyはこの処置をしないで済みました。)


 「これは緊急を要する手術です!」
 かかりつけ病院のアドバイスのおかげで、偶然Bettyは食事を抜いていて、しかも多忙な院長先生が無理に時間を割いてくださって、すぐさま緊急手術の準備が始まった。あとはもう、気分はER。血液検査やレントゲンで問題なかったので、麻酔も始まった。ここまでで事故後19時間経過。間に合ったのである!


吾輩しかいない家はすごく広く感じるって。
吾輩もいたずらする気がいささか減る。

 Bettyをお願いして、とぼとぼと家に帰った来たママは、吾輩とぼんやり遊んで時間をつぶした。だれかに「Bettyを守ってね」ってお祈りしていたような気もする。吾輩も祈るぞ。


 やがて24時間経過した午後3時、ママは電話で病院に手術の様子をお聞きした。無事終了。Bettyは元気いっぱいだって。院長先生は終了後、大急ぎで出張に行かれたそうだ。お忙しいときに本当に申し訳ありません。


細菌感染させないために
お薬をたくさんいただいた。
クリームチーズに包むので
Bettyはお薬って大好き。

 夜お迎えに行くと、けろりとしているBetty。わずかな麻酔で処置がすんだおかげだね。食欲がなくなるどころか、説明中の薬を物欲しそうにおねだりする始末。引き継いで説明してくださった先生の邪魔ばかりする。犬歯は少しだけ短くなった。真っ白でぴかぴか、つるん。今日からごはんも食べられる。


 もう、硬いボールでキャッチボールはできないし、激しい引張りっこは無理。詰めた部分がポロリととれちゃうから。もちろん固いものは食べられない。まあ、もともと骨もガムも丸呑みするのでもらえない。
 
 歯磨きしてたわりに、奥歯に結構ついていた歯石も全部とっていただいた。今後、経過をみるために定期的に通院が必要だけれど、全ての歯をチェックしていただけると考えれば、人間と同じかも。


数日間は歯磨きできないので
歯磨きジェルを。
これは吾輩も使えるんだって。

 ついでに吾輩の歯磨きの方法まで伺ったそうだ。え、吾輩も歯磨き必要??


 とにもかくにも、突然の悪夢だったけれど、偶然が偶然を呼んでBettyの歯が救われた。帰るなりIKEAのトラを振り回して、ママに没収されるくらい元気だ。こんな調子でいつまであの歯は持つのでしょう??


 みなさんに感謝します。吾輩のハイパーな姉貴を救ってくださって。もう今年はこれで穏やかな犬猫生活に・・・。あ、吾輩の去勢が残っていた・・・。
 

2011年11月16日水曜日

Baby It's Cold Outside

 吾輩は、砂漠のリビアヤマネコがルーツの迷い猫Emilioである。基本的に寒いのは苦手だ。
 我が家のリビングは朝陽が入って、昼間はとても暖かい。

ドッグバッグもキャットツリーも
陽のあたるところに移してもらった。
ぬくぬくしてご機嫌だ。
この上で昼寝するのがお気に入り。

 でも、夜は冷えてきた。もう11月。初めての冬が近い。

 それなのにAoaoは部活がない夜は、このリビングで踊って踊って、暑い暑いって言っている。XBOXにKINECTをつけてDANCE CENTRAL2を楽しんでいるんだ。

 本当はママが欲しがって買ったんだけれど、・・・踊れない。くやしいのでFOX bs238のヒーリングヨガを録画してのんびりやっている。肩こりに効くんだって。本当です。

動きを一つ一つ練習できるんだけど
評価されて点がつくから
ママはいらいらする。
どうしてJustin Bieber
ダンスの難易度が高いんだ!

KINECT。不思議なセンサー。
これが音声コマンドを受けて
ダンスの動きも認識する。
吾輩がこれを蹴倒すとAoaoが激怒する。

 一緒に踊るわけに行かない吾輩が寒いだろうって、パパが猫用カイロを買ってきてくれた。春に生後2週間たらずで拾われてからは、ずっと使い捨てカイロをダンボールハウスに入れて、かなり暖かくなるまで過保護に育てられたからね。

パパ好みのかわいいオレンジ。
何かの実が袋に入っている。
電子レンジで温めるとカイロになる。
でも冷めやすいので
使い捨てカイロも併用してみた。

 だけど、どうもこのオレンジ猫、いらっとする。せっかくハウスにいれてもらっても、一緒に寝る気にはなれない。叩きのめしているうちに体が温まるから、それはそれでいいのかも。

つぶつぶがはいっていて
適度な重みとくったり感が
ハンター心をそそるのかも。
背負い投げもできるんだけど
ママはうまく撮れない。
とりゃーってトイレに叩きつける。
埋めようとしていたら
ママに没収された。

 Bettyは自分がママのカイロだからね。いいなあ、吾輩も一緒にみんなと寝たいよ。
 こんな夜は吾輩はCameronの歌でも聴いてみよう。Cameronはこのキスのせいで、ママに涙目で電話をかけちゃったんだって。本当なの?


2011年11月15日火曜日

Sleeping in the sun

 わたしは満足してよく寝るBetty。お散歩にごはん、歯磨き、Emilioに軽くマウントして、朝陽の中で寝る。

 夜はママとくっついて羽毛布団の中で寝る。冷え性のママは、この10数年間寒くなると犬が離せない。昼寝の時も召集がかかる。早くEmilioが落ち着いて、首元で寝てくれたら最高らしい。

ちびっこサイズのわたしは
エコなあったか犬。
ママに体をどこかくっつけて寝たい。

  夜行性らしいのに夜はドッグバッグで熟睡しているEmilioは、朝が一番元気がいい。朝焼けの中で、ダンボールをかじり、ドッグバッグに飛び乗っては、重みでつぶしてみたりする。

 
ママの末の妹の嫁ぎ先には果樹園がある。
めずらしいぶどうやおいしいリンゴを送ってくれる。
この前の青いリンゴ、最高でした。
わたしもおすそわけ、いただきました。
Emilioはダンボールをいただきたいらしい。
穴があくほど噛めるんです。
 昔は軽く乗っていたドッグバッグのてっぺんが・・・
Emilioの重みでたわんでいる。
隠れているつもり。
飛び出すと、バッグも勢いよく復元する。

 ママは仕事がすこし落ち着いたので、午後はちょっと休みたいらしい。寝ましょう、寝ましょう。3時過ぎまでならおつきあいしますよ。
 そうしたら、洗濯物を入れて、たたみながらEmilioと遊んで、わたしと散歩して、Emilioと遊びながら夕刊を読んで、ごはんを次々に作って、わたしとEmilioが食べて・・・。あれ、ちょっとEmilioと遊びすぎじゃない??
 一晩中ママと一緒に寝ていても、やっぱりずるい気がする。「サイズと動きの違う2匹の相手は、けっこう大変なのに」なんていいわけしないでね。遊ぶ時は意地でも一緒にお願いしますね。

2011年11月11日金曜日

Busy days

 吾輩は遊んで暮らすのに忙しいEmilioである。Bettyは人間の愛とおいしいものを求めるのに忙しい。

おやつをもらう時は順番にいただく。
Aoaoは厳しいのでBettyは緊張している。
吾輩は実は肉よりパンが好きなのだ。
綿棒の先ぐらいもらって幸せ。

 ママはまた仕事で忙しい。吾輩をずっとドッグバッグに閉じこめておくわけにも、一緒に遊んでいるわけにもいかないので、パソコンの横に遊び場をつくってくれた。ここだけにいるわけないけどね。
 Bettyはそういう時、邪魔しない。ごはんと散歩の時間になるまではね。しつこくしつこく哀しい目で訴えるから、吾輩よりたちが悪いと思う。

犬は「もう一度投げて!」ってレトリーブしてくる。
吾輩も時々真似してみる。ママは狂喜する。
興奮したBettyと競り合って
踏まれないよう追いかけるだけで
ずいぶん立派らしい。

 だから、アルミホイルボールを置いておいて、どこかで吾輩が悪事を働きそうになると、注意をひいてボールを遠くに投げる。どうしてもそれを追いかけてしまう自分が情けないよ。

ドッグバッグ以外で寝たことってないけど・・・。
出してもらうと夢中で遊ぶから。
 今日は疲れたな。
眠りだしたら、ママが写真を撮ったので
目が覚めた。うるさいぞ。

 ママは忙しいはずなのに、FOXのThe Glee Projectをまとめて観ながら仕事をしている。「Cameron、どうしてなの!」ってうるさいよ。超人気TV番ドラマのキャストを目指して競い合う彼らと、まるで教育者のようにも見える製作者たちの姿に夢中だ。ママ、自分の仕事は大丈夫なのか?現実逃避しすぎだろ。

 あたらしい猫じゃらしではない。
相変わらす忙しいAoaoの弓だ。
(Bettyは絶対に近寄らない。)
昇段試験のために持ち帰ったんだ。
明日早朝、胴着と袴で試験会場に。
そうです、パパが車で送っていきます。
暇なのか、パパ?

2011年11月4日金曜日

Felt Dogs

 わたしは、写真に撮るのが難しいといわれる黒ラブBetty。なぜか住みついている黒キジトラ猫Emilioも同じ。全身黒いと、どこが目なのか耳なのかわからなくなることが多いみたい。

 きのう、ママの妹、MダックスのLinおばちゃまから宅急便が届いた。Emilioは箱も袋もチェックしないでは気がすまない。わたしは配達の人を脅した後は、荷物には固執しない。気取っているわけじゃなくて、余計なことをすると後が怖いから、ね、ママ。

なんなのかまったくわかないけど
参加することに意義があるんだ。
そして箱に入ることに吾輩の喜びがある。

 人間用と犬用のお菓子の中に入っていたのは、なんと電話でママに話していたフェルトのDennyだ!「初めて作ったけれど、あまりにかわいくできたので、自分のものにしちゃった。」って言っていたのに。とうとう我が家に到着だね。

 ほんのり背中と尻尾にベージュをつけてある。
まあまあ、お帰り。
さっそくEmilioが乗らない(!)棚に飾っていました。

 わたしとEmilioは黒一色にすると、何が何だかわからないし、目や口に色を使うと、違う生き物になっちゃうし、おばちゃまは苦戦しているとか。それに、猫の口元がどうしても出来ないって。わかるわかる、なーんか犬からすると変なのよ、あの口。
 もうすこし待っていてねって。はーい。きっとママが携帯ストラップにしちゃうから、わたしには関係ないし。

口元と肉球がいいじゃないの!
耳はなぜかダックスなみに長いのです。
Linを見て作ったのですね。ふふふ。

 自分のうちのLinは作っていないってどういうこと?腕を上げてから、満を持して愛するLinを作るのかな?

 Linおばちゃまは、おそらくゴールデンとダックスなら、かなり上手に作れるはずです。みなさん、ご希望があればうちのママに。耳の長さはご希望に合わせます。

吾輩のおもちゃも入っていた。
ねじを巻くと猫じゃらしが回転するので
ふつうは猫パンチして遊ぶものらしい。
しかし、吾輩はガシッとかかえこんで
上のとんがったところを噛んでみたい。
すると回転する棒で口の中がつつかれて
・・・ゲーってなる。
没収されちゃったよ、おばちゃま。悔しいよお。
犬のおやつは吾輩もかじったよ。
ささみってうまいねえ。

2011年11月2日水曜日

Kitty Retriever

  吾輩は、レトリバー好きな家族に育てられているEmilioである。猫と遊ぶのにも、バトルかボールしか思い浮かばない連中である。

日向ぼっこ最高!
のびのびくねくね。
準備体操は完璧だな。
朝の散歩もごはんも終わって、
ただただ寝るBetty。


 猫の本には、子猫にバトルを許すと将来危険だと書いてあるが、危険なのはこの家の人間たちだと思う。特にAoaoには要注意だ。噛み付いたりすると倍になって返ってくる。よその人は知らないだろうが、ママが切れる時も迫力だ。非常に柄が悪い罵声を浴びせかける。吾輩は必然的に連中の許容範囲を試行錯誤するしかない。
 あ、パパは弱い。すぐに、「ママ~」って悲鳴を上げる。

 レトリバーと違って、吾輩はひとりでもボールで遊べる。わざわざこびへつらって投げてもらわなくてもいいのだ。
 自分で好きな場所にセッティングして、狙って狙って、思う存分前足でパンチする。


 妙に真面目な顔をしてくわえているって
ママは馬鹿にするけど・・・。
 狩の気分を味わうため物陰に置きます。
吾輩としてはここは物陰なんです。
では、始めます。呼吸を整えます。

 ドッグバッグの入り口の隙間から狙うのです。
たっぷり時間をかけて狙いをさだめます。
 おりゃあおりゃあ!
超高速で楽しみますが
パンチが強すぎて、ボールは
どこかに入り込んでしまうのです。

 やがて、ひとり遊びはつまらないでしょう、とママが指でボールを弾いてくれる。すると寝ていたはずのBettyがむくりと起き上がって参戦するんだ。でも、吾輩の興奮やママの掛け声に燃えるだけで、基本的にアルミホイルがきらいなんだ。くわえたくない。一緒に追いかけたらそれでいいらしい。

ママが指をかまえるこの一瞬、
レトリバー姉弟は息を止める。
最高に心が躍る!!

 ソファの下に向かって弾いてくれるので、たいてい吾輩が無事にキャッチする。Bettyはもぐりこめないからね。
 たまにBettyが途中で早く追いついても、足で止めて、偉そうに吾輩をにらみつけるだけなんだ。はいはい、姉さんは早いですよ、さすがですよ。

興奮しすぎたBettyに踏まれそうになった。
吾輩もかなり興奮すると、
ソファの下にもぐりこむ時
木枠に頭をぶつける。
けっこういい音がする。ごん!

 5回に1回ぐらいは、吾輩がボールをママの手元に持って帰るので、すごくほめられる。しかし吾輩はほめられたってうれしくないし、せっかくのボールをママに横取りされるのは不快だ。ひとりでじっくり遊ぼうと思って、くわえて持ち帰っただけなのに。よくわからないのだ、犬の遊び方ってさ。