2012年5月9日水曜日

My Struggle for Existence


 吾輩は、去年の今頃より20倍以上大きくなったEmilioである。


 小さな小さな段ボールに入れられて、使い捨てカイロと毛皮のマフで温められて、ひたすら眠っては、数時間ごとおしっこ、ミルク、だっこで、またねんね。なぜか1週間に1度ウンチなんていう、おかしな内臓の持ち主だった。実は下痢の経験がないまま生きているんだ、吾輩。

現行犯逮捕!
無断でべーグルいただいてます!!
写真なんか撮らずに
ベーグルを取り上げるべきだと
足元でBettyがにらんでいる。

 吾輩は正真正銘の野良猫の血統。生きて生きて、なんとしても生き抜く血筋だ。

 おそらく母猫はひと胎育てきれずに、みそっかすの吾輩が兄弟の犠牲になって、道端に放置されたのでは?と人間たちはみている。吾輩はその時、まだまともに歩けなかったからね。自然界ではやむをえない選択なのかも。

たとえ父ちゃんにつかまっても
絶対にコストコのベーグル
ハニーウィートは放すもんか!
猫の炭水化物の摂取量について
のんきにママが語っている。
吾輩を本気で叱る人は
この家にはいない。

 運よくすぐに拾われて、お人よしのこの家族に入れてもらえたからには、とことん食べて遊んで、面白おかしく生きていく。

 だからうまいものには遠慮しない。必要とあればキッチンの生ごみだって漁る。ママはお酢をかけておくと、吾輩が流しに近づかないことを発見した。・・・無念である。

 
「かわいそうに腹が減っているんだな」って
いりこなんか食べさせるパパ。
実に甘い。
「行儀が悪いんですってば」
とBettyがにらむ。
だが、Bettyのお座りを真似する気はない。
吾輩は、断る。

 「遊びやせんとて生まれけむ」と言えば、ママはNHKの大河ドラマ「平清盛」がけっこう好きだ。世の中の評判はいまいちらしいけれど。

  
ママは家にいる時
パソコンで仕事することも。
ずっと吾輩にボールを
はじいているわけにもいかない。
そこでキャットタワーの上に
アルミホイルボールを積んでおくことに。
自分でひとつずつ落として
追いかけて遊ぶ。
結構な運動量で
これは結構な仕掛けである。

 誰もが筋立てがわかりきっていて、その分変にいじったおかしな戦国ものをみるよりずっといいらしい。
 ママは日本史の記憶があいまいな部分があると、密かにwikiでチェックしてるよね。Aoaoに負けたくはないんでしょ。ふふふ。

遊び疲れたらBettyとお昼寝。
シャンプーしたばかりのBettyは
いい匂いである。

2012年5月5日土曜日

Our First Anniversary

 わたしはちょうど1年前のこどもの日、朝の散歩でEmilioに出会ったBetty。今日は出会いの記念日だ。


185gのEmilio。
去年のこどもの日の朝。
砂糖水を綿棒に含ませてなめさせた。


 それから、つぎつぎといろいろなことがわたしたち家族に起こって、嵐の中を航海しているような気分の時もあったけれど、なんとかみんな元気でにぎやかに過ごしている。


ケーキっていうわけにはいかないので
やたらにありがたそうなマクロビのお店で
仕入れた無添加無塩のいりこを
初めておやつに。


 そういえばあの日も、祝日なのにパパは仕事に出かけたような気がする。


 今年も会社の引っ越しの準備開始で、なんと家族総出で出社している。あと1か月で新しいところに移転するんだって。

最初は警戒して
まったく食べなかったんだけど
パパとBettyがむしゃむしゃ食べていたら
じーっと見ていて、やがて、
しみじみ味見を始め、
2度目に出したこの時は
即座にかぶりつく!
晩酌の相手にできるなあ、とパパ大喜び。

 社員のみんなはここ数か月ものすごく忙しかったので、ゴールデンウィークは充電中。本当によくがんばったんだ。


 そこでアルバイト要員が一族から駆り出されたわけ。珍しくAoaoも、Shunshunと一緒に段ボール箱を組み立てている。ママはわたしたちのために早めに帰ったけれど、整理して分類する地道な作業が苦手なパパに後を任せるのが、ものすごく不安らしい。
 ふたりのいとこ同士もどうも怪しい。どこか抜けているのはママの実家の遺伝子なのか?


このママの手のひらに乗るサイズだったのに。
今も4kgとわりと小さいくせに
存在感大きいんですけど。

 ともかく今日の記念日は、全員がよく働きよく食べて、意気盛んで大変よろしい!ということにしておきましょう。

2012年5月2日水曜日

Perfect Betty!

 わたしは、去年、下あごの犬歯を一本、すっぱり斜めに欠いてしまったBetty。ボールへの情熱がスチールフェンスに炸裂して、とんでもないことになってしまった。

 翌日半泣きのママに連れられて、有名な獣医さんに奇跡の断髄手術をしていただいた。わたしの歯は、歯髄を削って人間の歯のように白いつめもので修復され、すこし短くなった。もちろん痛くもかゆくもない。犬歯は助かったんだ。


ゴールデンウィークの狭間の午後は雨。
検査で疲れて熟睡しています。
わたしは病院が怖い。待合室がつらい。
ママの膝の上で(!)丸くなって待つ。
小柄なラブでよかった。

 手術後は、数か月おきに炎症の有無、内部の象牙質の再生を確認する必要がある。血液検査をして、ごくごく軽い麻酔をかけて、レントゲンを撮る約30分の定期健診。今日、半年経ったので2度目を受けた。

軽くても麻酔をかけるので
わたしは朝ごはんを抜かされた。
それなのにEmilioはおかまいなし。
ものすごいスピードでテーブルの上に。
真剣な目が怖い!

 パーフェクトです。治療は完璧です。もうレントゲンを撮る必要も無くなりました。定期健診は2回で終了です。
 固いものは噛めないし、激しいボール遊びはできないけれど、わたしの歯は生きている!

 院長先生の最高の笑顔にママは感動していたが、わたしにはどうでもいい。早く帰って、抜かされた朝ごはんを食べたい!!


目を離したすきにベーグルにかぶりつく、
これが本当の泥棒猫。
この時、お腹を空かせたわたしは
テーブルの下で怒りに震えていた。
ママ、写真撮っている場合じゃない!!