わたしはこの家に来てこのかた、素直にお留守番してきたBetty。いたずらなんかしたことはない。赤ん坊の時、退屈しのぎにもらったガム20cmをわずか数10分で一気食べして、おなかを壊したことが一度。以来ガムはもらったことがない。
ママは月末忙しい。いままでわたしたちの健康ぐらいしか気を使ったことのないママも、今日明日は結構真剣に働く。
かあちゃん、時間がないって言っているのに
写真なんか撮っている暇はあるんだな。
そういうわけで朝、ママが会社人間に変身している間、わたしとEmilioはお留守番の予感いっぱいで、リビングで待つ。
わたしはもうお散歩もごはんも済んで、午前中はうとうとするだけ。Emilioも実際は寝てばかりいるくせに、妙にさびしんぼうのふりをする。ママの会社バッグやコートやスカーフの上に乗って、かわいい顔をしてみせる。
かあちゃん、吾輩を置いていくのか。
お出かけの匂いがする。
エルメスな吾輩。
シルクって気持ちいいかも。
わたしがママのコートやバッグの上に乗ったら
しわになる~とか壊れる~とか
言うくせに、猫には甘いんじゃないの。
まあ、そんな今日この頃だけど、ついに春が来た。
もう冬の服は着ないぞって、ママは気合が入っている。(そういう気合なのか・・・)
パパは春の靴を買った。
吾輩はリボンをもらった。
Aoaoは履修申請でうなり続け、「新歓」という新入生を部活に引きずり込む行事に燃えている。
最近パパの会社でアルバイトを始めた甥っ子Shunshunは、口うるさいママに早口で弾丸のように指示されている。
ママの実家のみんなが「おばちゃんはこわいから気をつけろ」って本気で忠告したらしい。「いや、昔より大人になったのでそんなでもない」とママは思っているとか。
ママの実家のみんなが「おばちゃんはこわいから気をつけろ」って本気で忠告したらしい。「いや、昔より大人になったのでそんなでもない」とママは思っているとか。
Shunshun、ママは怖いわよ。犬と同じに扱われるはず。パパの扱われ方を見てごらんなさい。猫にだけ甘いんだから。
ママは京都で無駄遣いをしたので
福招き猫最中しか買えない。
福よ来い!!