2012年6月11日月曜日

The Rainy Season

 吾輩は雨に打たれたこともない、正真正銘の箱入り息子のEmilio。梅雨入りとなって、関東地方はどんよりしている。

 会社に新登場のかわいい温湿度計。
これでオフィス内のリアルな温度がわかる。
外出から帰ってくると暑いけど
ずっと座っていると冷え冷えする
夏場の悩みを救えるか?
残念ながら、この温湿度計のマグネットは弱いので
じわじわ滑り落ちてしまう。
ピンクの女子マグネットが「ずん」と支えているのだ。

 相変わらずパパもママも週末にのんびりしていない。ひと気のない会社に立ち寄って、お祝いにいただいた花の世話をしたり、ばたばたして落ち着いてできなかった事務処理を片付けたり。

立派な胡蝶蘭をたくさんいただいた。
花が終わった後も、ちゃんとお世話してあげたい。
ママは密かに会社で挑戦する気でいる。
今我が家のベランダでさえ
手間のかからないゼラニウムだらけなのに、
できるのか、ママ?


 まだ2人ともテンションが上がっていて、のんびりしきれないところがかわいいぞ。
 ふつうなら若手社員にやらせるところを、かたっぱしから手を出して、まるで常駐管理人夫婦みたいである。もしくはこうるさい舅姑である。ふん、こっちだな。

ママのおじいちゃんからお祝いに贈られた神棚。
八百万の神様に恥ずかしくないよう
誠心誠意働きましょう。

ルンバに猫シールを貼った「ルン太」
吾輩の弟みたいなやつがくるくる働いている。
ママ、会社でルン太に話しかけるのは
やめろ。なあ。

浅草の手ぬぐい屋さん「ふじ屋」で
額装してもらった招き猫。
会議室で金運を招いている。
我が家にはピンクの猫がいる。
玄関で人を招いている。



やっとシャンプーしてもらったBetty。
ハーブやらココナッツやらの香りで
女子力アップである。
ママはシャンプー疲れで夜の9時には意識が飛んでた。

 そういえば、よろよろしている両親を尻目に、部活に励み続けたAoaoは、弓道2段に合格していた。彼女も青春のドタバタが続いているので、報告するのがまったくもって遅い。おいおい。

 先週末、「ゼンカン」の「コジンヨセン」というのがあって、「ニジ」まで通ったそうだ。「サンジ」は残念だった、と言われたパパとママであるが、それはいったいいかなるものなのか、どのくらい立派なことなのか、まったくわからないらしい。


吾輩はパソコンをたたくママの横でうとうとする。
パパの読む新聞の上でも寝る。
だが、Aoaoのそばには気軽にはいけない。
あの姉ちゃんはヤバイ。


 パパとママが会社ごっこをしている間に、Aoaoは勝手に成長していってしまった。まあ、吾輩とBettyはいつまでも一緒だからさ。

2012年6月5日火曜日

New Rice Cooker

 わたしは生まれて初めて炊飯器というしろものを見たBetty。どうして我が家に炊飯器が20年ぶりに復活したかというと、長い話になる。 

黒くなってパーツが増えて
メニューが激増して
どこかホームーカリーみたい。

 パパとママが働く会社が事務所を移転したのは6月3日大安。その準備のため、ゴールデンウィーク以後、休日なしでふたりはばたばたしていた。

 きのう虎ノ門の金刀比羅宮に事務所移転のお祓いをしていただいて、やっとひと区切りついたわけ。

御祓いのお添え物の鯛
丸ごと一匹
魚をさばけない女性ばかりの当社
実は腕に自信のある男性社員が2人も。
ママ、恥ずかしいぞ。

 その間、わたしとEmilioは相変わらずのんびり暮らしていた。ママは出社して集中して仕事を片付け、とにかく必死で駆け戻って、わたしたちの世話をしていた。神経がびりびりしていても、わたしのでんぐりがえりとEmilioの頭すりすりで、こころがほどけていくんだって。

いろいろな思いが胸に
5月21日の日蝕。

竜巻警報の日、
並んで荒れた空模様をみる。
ママは自転車をかっ飛ばして帰ってきた。

わたしの4才のお誕生日
おだやかな午後。
プレゼントは今週買ってもらえる。
また首輪?
Emilioはセンサー付きのゴミ箱の
開け方を理解している。
片手を当てればいい。
わたしは鼻先が近づくと開くので
びくびくしてしまう。

 我が家はずっとクリステルのお鍋でごはんを炊いていた。ママの最初の会社の退職金で、即、チェリーテラスに行ってクリステルのお鍋をいくつも大人買いした。いわゆる均等法1期生のママの複雑な気持ちの発露である。

 
吾輩はごはんを炊いた鍋を舐めるのが好き。
拭きこぼれも舐めるので
ガスレンジは洗剤で拭けない。
ごはんを炊いている間、
炊きあがって鍋が冷めるまでの間、
吾輩はドッグバッグに収容される。
ちっ。

 今回、老眼を酷使してよく働いていると思われるママは、パパのご褒美の申し出に、会社の帰りにお店に立ち寄って即決。
 式用のサマーツイードのジャケットを着たまま、偉そうな8cmヒールのまま、炊飯器の大きな箱を自転車の荷台に乗せて帰ってきた。

 ふつうなら価格comでさんざん調べて家電を買うくせに、かなり衝動的。しばらく老体に鞭打って働く必要があるので、我が家のごはん作りは、クリステルの鍋から次のステージに行ったそうですよ。でも、わたしたちのごはんはいつも通り、クリステルのお鍋で作ってくれるんでしょ。

 そういうわけでEmilioの入れない部屋で、黒い炊飯器は働き始めたのです。