2013年3月21日木曜日

Nausicaä of the Valley of the Wind ?

 わたしは、風の強い日の散歩で耳が裏返るのが、いささかわずらわしいBetty。


苦し紛れに注文するので
いろいろなものがつぎつぎ届く我が家。
宅急便がくるとわくわくする吾輩、もうすぐ2歳。

 この春の強風が吹き荒れる日々は、ママはそれどころじゃなくて、気分はまさに「風の谷のナウシカ」の世界。あの「蟲」になってもいいから、大地と大気を浄化したいって。あの姿じゃ会社に行けないし、散歩も無理ですよ。

ハッカ油に熊笹エキス
ほとんど面白半分の大人買い。

 昨年夏に発症したじんましんが治りかけたのかな?と思ったら、年末年始の忙しさでで悪化して、この黄砂+煙霧+花粉で大ブレイク。同じ抗アレルギー薬で抑えられるはずの花粉症も止められず、悲惨な春を迎えている。それでも会社に行かないと私たちのごはんに困るので、誰もかれもマスクだらけの通勤電車で通っています。


うわさのPM2.5にも対応するという
ダイキンの空気清浄器を
会社にも自宅にも実家にも設置しました。
ふしぎなものでEmilioはこの上には乗りません。


 いろいろ用意して迎え撃っているものの、体質が急に変わるはずもなく、ひたすら季節が過ぎるのを待ち続けるしかないのです。


気分転換にコストコに行って
会社にお菓子の差し入れ。
家庭では消費しきれないほどの巨大サイズです。
一番早くみんなが食べつくしたのは
なんとベビースターラーメンの大袋!


わたしはEmilioのおもちゃには手も口も出さない。
あいつも自分のおもちゃでしか遊ばない。
でも、Emilioとだけ遊ぶのはずるいと思う
わたしともっともっと遊んで遊んでって
吠えたり、鼻を鳴らしたりしちゃうんです。

 そういうわけでママのお散歩は気持ち短め。お詫びに家の中でしみじみ遊んでくれる。この前は車に乗ってみんなでお出かけかな?って思ったら動物病院。狂犬病の予防接種でした。診察台に乗せられて、マスク越しに大丈夫、大丈夫ってなだめられても、いまひとつ気持ちが伝わってこないんですけど。

緊張しています。
耳と肩の線が物語っています。
ママも緊張しています。
パパはもっと気が弱いので診察室には入りません。

パパさあ、吾輩はボールで遊びたいのであって
「変な顔」にしてもらたいわけじゃないのだ。
パパはこの顔が好きなんだって。
愚かな人間である。

2013年3月2日土曜日

The Girls Festival

 吾輩はおひなさまを見たことがないEmilioである。我が家では去年からおでましいただかないのだ。20年前の2月3日にAoaoが生まれた直後、おじいちゃんが選んでくれた大切なおひなさまなので、猛獣の脅威にさらすわけにはいかないらしい。Bettyはいたずらなんかしないんだってさ。はいはい。

 ママは一足早く、(元)女の子のお祭りをしてきた。

 ママの母方には、女子5人、男子3人のいとこ組がいる。幼いころは、夏休みや冬休みに長野県白馬村のおばあちゃんの家なんかに集まって大騒ぎしていたらしい。悲しいことに大きくなると、全員揃うのは冠婚葬祭だけだ。連絡も親経由で何年置きかに取るぐらい。それぞれ人生の荒波を豪快に渡っているらしいけれどね。

せめて食べるぐらいは・・・と
お内裏様パン。
吾輩たちもひとかけら食べっちゃったぜ。

 そこで子育ての嵐から一歩抜け出したママが音頭を取って、いとこ女子会を銀座で開くことにした。意外にみんなフットワークが軽く、長野、千葉、埼玉からわらわらと集まってきた。女子だけでもそろうのは、20数年ぶり。

 ママの胆が据わっているのは、間違いなく母方の血筋らしく、どのご婦人もものすごく気が強く、騒々しい。お店のご迷惑ならないようにチョイスしたのは個室のあるフレンチレストラン

ママはフレンチで、吾輩はヨーグルト。
Bettyはなんでもいいが
こだわりのある吾輩はブルガリアヨーグルトしか
絶対に食べないのである。

 こんなお店は久しぶり!なんて緊張していたはずが、スタッフに苦手な食材は?と聞かれたら、延々語り出したいとこたち。お料理の説明をする隙を全く与えない、果てしないおしゃべり。若いスタッフに記念写真を撮ってもらって、「ああ、こんなものでいいでしょ」と厳しく仕上がりを確認する。見事なおばさまが5人揃いましたな。白馬の大自然の元、遊びまわっていた子どもたちが大きくなりました。

 その後、バレンタインデーのチョコあふれるデパ地下を、大騒ぎして梯子して回って解散となりました。

 
大型犬のおもちゃに慣れていると、
猫のおもちゃって、作りがあまりにいいかげんで、
誤飲しそうで危ない気がして、
与えっぱなしにできないのだとさ。
ママはこうるさい。

 吾輩のいとこたちも、この町にかなりいるはずだ。よく似た黒くて尻尾の短い猫が、しばしば目撃されている。この春の嵐の吹きすさぶ中、どこかでちょっとした陽だまりを楽しんでいるのだろうか。

 そろそろ子猫の生まれる時期らしいけれど、ママはもう絶対に拾えないと自分に言い聞かせている。万が一見てしまったら・・・、同じように「かわいそうな子を放っておけない病」のご近所さんにおすがりするしかない。よろしくお願いするのである。


むりやりおもちゃを人間から奪い取ったら、
吾輩の野生の血が騒ぎだして止まらない。
うなりながら物陰にひそんで威嚇し続ける。
隙をみて、くわえたまま家じゅう走り回る。
これは最高のゲームなんだ。


たとえBettyに追い詰められても
絶対にひるまない。
吾輩の気迫にBettyは凍りつく。
こういう時、ママはおやつをみせびらかして
Bettyにどんどん食べさせる。
するとなんだか気が抜けて
吾輩もおやつタイムに参加しちゃうんだなあ。
女にはかなわないぜ。