2011年10月31日月曜日

Born This Way

 わたしはボールを全速でレトリーブするために生まれてきたBetty。それを邪魔するものにはかなりむかついてしまう、そんな一途過ぎるところが玉にきず。


 きのうはさつきドッグランで若いサイトハウンドたちのお試しがあった。お天気も悪く利用者が少ないと思われたので、わたしがお試し犬になった。

左がウィペットのNoah
右がイタリアングレイハウンドのEin。

 わたしはドッグランではボールしか目に入らないし、誰とも遊ぶ気がないので、お試しの時はたいていお留守番なんだけれどね。

 はるばるやってきてくれたイタリアングレイハウンドの女の子Ein、9ヶ月。そしてその噂を聞いて、わざわざ小雨の中、ドッグランまでお散歩の足を伸ばしてくれたウィペットのNoah、あと少しで5ヶ月。

レトリバーとはまったく違う走り。
早い!早い!
まさにアスリートそのもの。

 Noahは、なつかしのサルーキーの兄貴Hermesの妹分。わたしがキャッチボールをしていると、いつも「遊ぼう」って追いかけてきた。「うるさい、あっちに行って!」って怒鳴りつけてごめんなさい。背が高くてすごく大きかったけれど、お坊ちゃま育ちだったHermesは、ひどくびっくりしていたよね。

 さてさて、サイトハウンドの妹たちは元気いっぱい。初めて会ったのに意気投合。「走ろう!」って声を掛け合っているみたいに全力疾走していた。楽しいんだね。生き生きしている。

はしゃぎすぎたNoahは捕獲されて休憩。
すかさずパーソナルチェック。
だって落ち着いて匂いを嗅ぐ暇もないんだから。

 あ、わたしは、みんなが来る前にさんざんキャッチボールしておいたから、心穏やかに見守ったの。猫の動きもすごいけれど、このグループの犬たちの動きは、大きくても小さくてもすごい!どちらも砂漠が生まれ故郷だから、想像を越えちゃうのかな?

帰りたくない!全身で抵抗します。
わかる、わかる、その気持ち。

 それぞれ目的を持って生まれてきたわたしたち犬。レトリーブのため、走るため。それが活かされたときが本当に幸せなの。こんなわたしたちですが、どうぞよろしく。

 GAGAさまじゃなくて、Gleeのキャストに歌ってもらいましょう。

吾輩はCOSTCOのクロワッサンを
盗み食いしました。
Born This Wayです。
ははは。

2011年10月28日金曜日

Beauty Care

 吾輩は、身だしなみには神経こまやかなEmilioである。爪とぎにもぬかりなはい。残念なことに、見事に鋭くとぎあげた爪はAoaoに切られてしまう。

ひなたぼっこをしながら
まったりしているわけではない。
あ、陽が当たると、吾輩の縞模様がわかるでしょ。

 ママはもう爪切りはAoaoに任せた。ママは老眼が進んで、眼鏡をかけてもなかなか狙いが定まらないし、気が小さいので、痛くしてしまいそうで不安で不安で、一気に切れない。のろのろしていると、吾輩が飽きて暴れだすのは当然だ。

 しかも、たいていホールド役とカット役と2人がかりでやるのだけれど、押さえ方がひどいとかなんとか、ささいなことで文句をいうので仲間割れが起きる。レベルが低いんだよね。

Aoaoに問答無用で爪を切られたので
鬱屈する思いを
Bettyの短い尻尾にぶつけているんだ。

 そこで、ママが吾輩を抱きしめるホールド役で、Aoaoがカット役にチェンジ。ママは目をつぶって、決して切り方に口を出さない約束だ。
 早いよ、Aoaoは。容赦なく足をぎゅーっと持って、片っ端から切り詰める。迷いがないのがすごいし、時としてひどい!

言っておくけれど、爪なんか立てないよ。
目上の犬には敬意をはらって
胸を借りるんじゃなくて
尻尾を借りるんだ。
Bettyも怒ってないでしょ。
Aoaoにくっついて甘えている。

 長野のおばあちゃんは、Aoaoが小さい頃、この子の度胸なら医者になれるかも!ってほのかに期待したらしいけれど、残念でした。度胸だけじゃ医者にはなれない。こんな外科医がいたらどうなることやら。

Emilio、ちょっと心が荒れすぎだけれど。
そんなにむかついたの?

 風邪がやっと治まったママも、美容院やマッサージでよれよれになった体をお直し。老眼鏡も作り直した方がいいと思うよ。肩こりの原因かも。

2011年10月24日月曜日

Smart Bow Phone

 わたしは今ひとつ手先が不器用なBetty。そりゃ、猫にはかないません。

 我が家もこの春から人間全員スマートフォンに換えて、どうにかこうにか使っているらしい。仕事柄「スマホにはこうるさい」といばるパパがみつけたのは、最新型犬用スマホ。くわえると、そうです、ただただピーピー鳴ります。
 銀座のお店で人目もはばからず歓声をあげたパパに、つきあわされたママはぼうぜんとしたそうだ。「ママ、ママ、これ見て!」って・・・。

 パパ、逆さまです。
これは画面がくるっと回らないんですよ。
わたし好みのアプリがそろっています。
パパがはしゃぐので
くわえて走り回ってあげました。
孝行娘と呼んでください。

 もうひとつ、パパが感動したおもちゃはこれ。最近Emilioにばっかりおみやげを買っていると、えこひいきが嫌いなママに責められたので、むきになって選んだようです。

 ANIMAL PLANETのおもちゃらしいんです。
ボールに穴があるんです。
 これなんだろう?
って引きずり出して引っ張って・・・。
 ぬいぐるみが出てくるので
おなかにボールを押し込むと
はりねずみに変身するんです。
びっくりはしないけれど
なかなかいい歯ごたえです。

 でも、わたしの口や足じゃできない技で、結局人間がぐんぐんひっぱって、ぐりぐり押し込むしかないおもちゃで、要するに、パパが楽しいわけで・・・。「くだらない」って即座にAoaoに言われてしまったパパ。Aoaoはせっかくの休日なのにママの風邪がうつったので、ひどく機嫌が悪い。

 やっぱり、わたしもおもちゃにはEmilioはいっさいタッチしない。わたしも、あいつのちまちましたおもちゃには近寄りたくない。どれがだれのものか、匂いでわかるしね。
 どうしてかな。そういう暗黙の信頼関係が出来た感じ。

2011年10月22日土曜日

Catnip? Catmint? Dogmint?

 吾輩は部屋が暗くなると、ドッグバッグで静かにしているEmilio。でも、ママやBettyの気配が少しでもすると、できるだけ哀れを誘う声で、「出して出して」って呼ぶんだ。
 この声、人間の赤ん坊に似ているらしい。どうも無視しにくいらしいんだよね。猫の甘え声って、人間にとりいるために進化したんだろうか?


猫の絵のポストイットかと思いきや
キャットニップの匂いのする
食べても大丈夫な紙。
まるめて猫のおもちゃにするんだって。

 ママは恒例の季節の変わり目の風邪で、少々寝込んでいた。ママはおかしいなと思ったら、無理しないでとにかく寝ちゃう。犬猫のご飯以外は完全休業する。人間はそれぞれ自己解決するのだ。

 他にだれもない昼間、Bettyはママのベッドに召集されて、看病しなくてはならない。でも、吾輩は?子猫に人間のお世話は無理無理。添い寝なんかやってられないのだ。


パパはママのためのお見舞いではなく
吾輩のおみやげを買ってきたのだ。
こういう男だ。ははは。
ただ丸めるのはつまらないからって
ママが折り紙をはじめた。
吾輩は興味津々で見守る。

 結局、ママがお水を飲みに来る度に、吾輩はドッグバッグから出してもらって、気持ちよくひと暴れする。ママは朦朧としているんだけれど、吾輩はひとりで遊ぶから大丈夫。


鶴を折るなんて、ママ、
少しおばちゃん臭いかも。
吾輩はすごく気に入ったけど。
思わず体をこすりつけちゃうこの匂い!

 不幸なことにそれを見て、Bettyがなにを勘違いしたか燃え出すんだな。ママにひっぱりっこしようよ!とかキャッチボールでもいいよ!とかっておねだりする。ひとりじゃ遊ばないのがBetty。いつもママとくっついているくせに、とことん甘えているよね。


わたしだってはしゃぎたいけど、
そんな臭い紙切れで盛り上がれないでしょう。
せせこましい遊びじゃいやなの!


それそれそれ。
どこかに鶴が入り込んでしまわない限り
とことん遊ぶんだ。

 Bettyとひっぱりっこなんかすると、おもちゃと一緒にママも振り回されて、頭痛倍増!でも、退屈なのはわかるから、ぎゃあーっていいながら少しやってあげている。やさしいねえ。


キャットニップまたはキャットミントは
日本語ではなぜかイヌハッカ。
でも、Bettyはまったく興味がない。
ママとしては柏餅の匂いがするって。

 パパやAoaoがいるといいような気もするけれど、しょっちゅう「ママー!」ってコールがかかるので、実はママとしては疲れるらしい。「ママー、遊びすぎてEmilioが吐いた!」とか「ママー、Emilioがドッグバッグのファスナーを開けて脱走した!」とか・・・あれ?吾輩のせいか???


吾輩の乳歯はどんどん抜けている。
ママが見つけた乳歯はひとつだけ。
小さくてバラの棘みたい。

2011年10月12日水曜日

For Jesting and Laughter

 わたしは人間の顔色を読むのが得意なBetty。
 ママは連休ふらふらしていたせいで、仕事が遅れ気味だ。だから両肩に温湿布を貼って、眼鏡を装着して額にシワを寄せて座り込んでいる時は、静かに待っている。

朝陽の中でひなたぼっこする。
黒いのですぐ温まるわたしたち。

 遊ぶため、戯れるために生まれてきた猫Emilioには、いまひとつその辺の機微って言うものがわからない。

 「かあちゃん、かあちゃん、吾輩、遊びたいぜ!」ってうるさい時は、Buddyのおかあさんから教わった「猫大好きアルミホイルボール」が支給される。本当に本当に大好きでした。

ただ丸めただけのアルミホイル。
けっこう大きめにしておかないと
家具の下に入ってしまう。

 もっと幼かった頃遊ばせたら、興奮しすぎてご飯を吐くほど夢中になった。今は、時々「サプライズ!」で出してあげている。すごくうれしいらしいね。

 
わたしもドッグランでマイボールに執着するけど
Emilioの執着心もひどい。
これって育ての親が欲深いせい?

 ひとりで転がして、追いかけて、くわえて走り回って、何が楽しいのか見当もつかないけどね。とりあえず今週は忙しいママを刺激しないように。勝手に遊んでいてください。


 時としてボールが微妙なところに。
しばし考えます。
 吾輩とて、Bettyの尻尾を踏むのは
さすがに緊張するのです。


 Emilioはわたしの前では微妙に緊張する。でもそれはAoaoに対するのとは違っていて、Aoaoに対しては、背中の毛を逆立てて身構えて・・・、攻撃するんだ。

 はいはい、お好きなボールもヒモも
ここに来ていますけれど。
前を失礼いたします。
姉さんはまったく興味ないんですね。
アルミホイルきらいですか?

 思いっきりじゃれてもいいのは、Aoaoだけだとわかっているらしい。遠慮なく手足をかぶかぶと噛みにいく。するとAoaoは非常に無慈悲に床に叩きつける。それがまた最高に愉快らしくて、くじけずに襲い掛かるんだな。ママがやめろっていうまで、熱い戦いは続く。

よくもまあ、あんな狂暴なAoaoに挑めるわね。わたしにはそんな度胸はありません

唐突ですが、
こんなラグをコストコで見つけたパパとママ。
ハロウィンが過ぎてもずっと使い続けるかも。

2011年10月6日木曜日

Eternal Puppy? Bombay?

 吾輩はれっきとした雑種の野良猫、Emilioである。生後まもなく、ご近所のドンキホーテの横の歩道に伏せをしていた。

もっと哀れな顔だったんだけどね。
ねずみに近いような。

 成り行きで猫を飼いだしてから、なんとなくペットショップで子猫も見るようになってしまったパパとママだが、黒猫って売られていないものなのだと気がついた。ちなみに吾輩の脚にはほんのり黒とこげ茶のボーダーがある。真っ黒じゃない。

 ところが最近、ママが何気なく開いていたMartha Stewartのサイトをパパがのぞいていて、吾輩のそっくり猫を発見!黒ヒョウをイメージして作られたボンベイである。愉快なことに、犬派のための猫として紹介されている。Wikiでもご覧あれ。


 韓国ドラマだと、
吾輩は生後まもなくさらわれた
大財閥の次男だったりして
どろどろのドラマが始まるんだが・・・。
たいてい拾われた先は
貧乏でがさつな庶民なんだ。
これは合っているかも。

 ママはなんとなく愉快である。

 そもそもBettyも、いつまでもラブの赤ちゃんにしか見えない。よその土地でBettyを連れていると、「わぁ☆その子、半年くらいですかぁ☆」って、大型犬好きの方に甲高い声をかけられる。
 本当だったら一瞬で過ぎ去るこども時代が続いている、永遠のパピーもどき。正真正銘本物のラブなんだけどね。

吾輩の気質は、
ちょい悪ラテン男ではないかと
勝手にママは考えていたが、
どっこいインドの王子さまだったんだよ。

 そして吾輩は、日本ではめずらしいボンベイもどき。黒ヒョウっていうより、ゴキブリみたいなんじゃないの?ってママは言う。ママは別にゴキブリなんか怖くないから、そのすばやさをほめたたえているだけで、深い意味はないらしい。本当でしょうね。

 どっちもご近所で拾った子なのに、おかしな話。しかも双方、冗談みたいに尻尾が短い。愉快だよね。

 
マーサが言うには、ボンベイは
犬みたいなしつけが入るらしいんだけど。
吾輩はキャッチは出来るが、
のこのこと人間のところまで
持っていくのなんか嫌いだ。
かすめ取るのなら大得意。
なんと言われようと
吾輩は雑種なのである。

2011年10月5日水曜日

Great Chemistry?

 わたしはにぎやかな大家族が好きなBetty。生まれてからこのかた、ひとりっこだったことは・・・数ヶ月だけかな。いつも犬や猫や、小うるさい人間たちに囲まれて暮らしてきた。

 散歩の時、ご近所のみなさんにいつも質問されるのは、「Bettyちゃんは子猫と仲良くやっている?」ってこと。ママはにやにやしながら、「そこそこ仲良しですよ。」って答える。

朝6時、ドッグバッグからピヨーンとでると、
まず背中をすりすりしてノビをする。
ギュヨーン、ビュヨーンとストレッチ。

 遊びの種類が違うから、大満足というわけではないけれど、お互いの存在をちゃんと認め合っている。いつも気にし合っている。まあ、家族ってことね。


 Emilioはママが注意したり叫んだりしても、たいして気にしないけれど、わたしが「誰か来た!」って吠え出すと、警戒態勢にすぐ入る。全身緊張してソファの下で待機する。日本語はわからないらしいが、犬語はわかってきたみたいね。


そこへわたしがあいさつを。
おはよう。
猫は口であいさつするので
まず顔をなめてから、
犬式にお尻もなめる。
Emilioは目を細めて
わたしの気が済むのを待つ。

 Emilioだけ遊んでもらっていると、ときどき悔しくなるので、割り込んでみる。わたしがひっぱりっこやでんぐり返りをして遊びだすと、Emilioは「下品な遊び!」って冷たい目をして、少し離れてじーっと見ている。

 時には盛り上がったEmilioが、あたかもライオンがトムソンガゼルを襲うみたいに、わたしの後ろ足に飛びついてくることがある。キャットタワーの上から、狙いに狙って。けっこうな衝撃なのよ、これが。


猫パンチもするけれど
極力爪はひっこめている。
わたしも首を噛み噛みするけれど
常識の範囲内です。

 わたしを心の底からは信用していないママは、「Emilioは馬鹿だから、馬鹿だから!Betty、許してあげてね!」っていいながら、あわてて引き離す。
 いやねえ、逆襲なんかしないから。お互い本気を出したら、たぶんEmilioの方が早いから、そうそう捕まえられない。

 もしわたしたちの体のサイズが逆だったら・・・はるかに恐ろしいことが起こっていたはず。日本語のわからない巨大な猫科の若いオスなんて・・・、勘弁してください。ママは昔、「野生のエルザ」を観て、ライオンを飼ってみたかった自分を愚かだと思っている。

最近Emilioにマウントしたくなる。

 Emilioのごはんの時は、必ずわたしもひとつぶもらう。順番にひとつぶずつ食べてから、お皿をドッグバッグに置く。失礼ね、横取りなんかしないから。

 でもね、わたしのごはんの時は別。Emilioはドッグバッグの中。ママはやはり心の底からEmilioも信じていない。

 今、何を思ったか家の中の整理整頓を始めたママ。手をつけずに見ないことにしていたDIY関連の棚にも挑戦している。釘やボルトや、なぜかたくさんあるドライバーの数々が廊下に散乱している。よくわからない金具はいったい何につかったんだろう。

 そんな時、わたしはフリーだけれど、Emilioはドッグバッグの中。そうよね、あいつが出たら、とんでもないことになる。わたしの方が信頼できるでしょ、ね、ね。

この爪とぎは、ぐるぐると
すだれを巻きつけてある感じ。
糸が切れて、少しずつ分解されちゃう。

 とにもかくにも、わたしたち仲はいいの。お互い犬と猫として、ちゃんと家族の一員になりました。言っておくけれど、わたしはよその猫はきらい。大きらい。散歩で見たら、叩きつぶす!