2012年2月25日土曜日

The Smart Shopper

 吾輩は、雨の中こんなに大量の買い物をする感覚がわからないEmilioである。
 パパとママは、今日もオープン時間前からにぎわっているCOSTCOに向かった。週末のおきまりの儀式だ。


車からカートに積み上げて運んでくる。
マンションのエントランスで
この買い物タワーが崩れて
ママはご近所さんに助けてもらった。

  始めは幕張、やがてこの町にできてからも、せっせと通い続けてもう6年目。すっかり慣れたもので、のんびり買い物を楽しんでいるみなさんのカートをぐいぐいすり抜けて、超特急で進む。
 迷いなく、いつものお手頃価格のBettyのお肉と吾輩の魚(実際は人間の方がたくさん食べてるけど)、果物とチーズとパンを買う。後はストックが減ってきた、やはり定番の冷凍食品やぺーパー類を補充。

これは会社のみんなに差し入れ。
ハート形のショートブレッド。
食べごたえがある。

 好奇心が抑えきれないこの夫婦は、新製品も見逃さない。今回はキャンベルのチキンヌードル。果たしてコムタン麺をしのぐか?ラルフローレンのボーイズのパーカーやシャツは、ママやAoao用にいいかも。

 曲がりなりにも共働きだから、週末のまとめ買いは必須だとママは言うが、普段だってネットスーパーのヘビーユーザーで、要は買い物が好きなんだよね。

最近パパがお気に入りのハンドクリーム。
これはCOSTCOの横のLOFTで。
赤ちゃんや動物にも無害らしい。
つまりパパにも無害らしくて
2本目をリピート。

 明日の日曜日も会社に出るから、こんな風にストレス解消してもいいのだとごまかしている。でも、どうせ明日も銀座のデパートを覗くぞ、あの2人。

ひざ掛け電気毛布が吾輩のお気に入り。
「こたつ」ってものを出してくれたらいいのになあ。
まだ春はこない。まだまだ寒いぞ。

2012年2月22日水曜日

Muscle & Mental Fatigue

 わたしはエコなカイロ犬になれそうなBetty。

 先週から世の無常にすっかり気落ちしたママが、またもや風邪みたいな胃炎みたいな様子で絶不調になった。いいおばちゃんのくせに気弱で困るぜって、Emilioがため息をついていた。もちろんわたしはママのおなかを温めて、一緒にくっついて寝ていましたよ。

動物病院の先生は
去勢手術の後はまったりした性格になるから
運動不足になりがちだって言っていたらしいけれど
ことEmilioに関しては、はずれた。
股間が軽くなった分、身軽に走り回っている。

 とはいうものの、プライベートはどうあれ、仕事は待ってくれない。忙しいことはごはんの種なので、ありがたいことなのです。パパもママもしみじみ働いてもらいましょう。

朝日を携帯の画面に反射させて
Emilioに追わせる遊び。
「かかか」って
実に不思議な声で鳴きながら
全力で追いかける。
今日は猫の日なんだから
「にゃにゃにゃ」って鳴けば?

 会社の近くに家族でやっている昔ながらの薬局があって、ここは漢方薬も出してくれる。
 ママは娘さんに症状を切々と訴えて、お父さんに舌までお見せして、漢方薬をチョイスしてもらった。お母さんに、その場で薬をぬるま湯で飲ませてもらえて感涙したそうな。

おりゃおりゃおりゃ!
光をつかまえるのだ。
理由はいらない。欲しいものは欲しい!
みごとなジャンプが炸裂する。

 ほんの少し甘えられる場所があるのって、いくつになってもいいみたい。お江戸八丁堀は奥が深いですね。

 瞬発力と柔軟性は犬をしのぐけれど
持久力はまったくないのが猫一族。
お疲れだね、坊や。

疲れた筋肉にはこれ。
人間用です。
犬猫用はありません。

 同じ薬局で、がんこな肩こりに効くって勧められたのが「パスタノーゲン」派手な宣伝をしていないけれど、知る人ぞ知る一品らしい。
 使ってみたママは・・・すごく驚いた。B型はいったんはまると、どっぷりです。以来、ママは頭痛がするときも首筋や肩に塗っています。馬用(!)もあるとか。
 Aoaoまで弓道で痛めた上腕部に効くって感動して、合宿にしっかり持参しました。肌の弱いこの親子でも平気みたい。

 疲れたEmilioには・・・やめておこうね。なめたら倒れるぞ!

2012年2月10日金曜日

Betty's Periodic Dental Checkup

吾輩は人間と共生するがために、けっこう大切なものを失ってしまったEmilioである。

 病院の先生も「なかなか立派な!」とほめてくださった、「さくらんぼ」みたいなものが、「梅干し」みたいになってきて、わずか1週間でしわくちゃになってしまった。
 意外にもママが「かわいそうな姿になって」と同情してくれる。パパは患部を見る気がしないらしい。そうだろ、そうだろ。スプレーもする気が失せた。まあ、それが吾輩の運命なんだ。

せめてもの腹いせに
ママの仕事の邪魔をしてやる。
あまり被害が出ないのは
吾輩の身のこなしが優雅なためだ。
ふん。

 さて、今度はBettyの歯の定期検診だ。3か月前の手術がうまくいっているか、レントゲンを撮って確認する。ごくごく軽い麻酔を使うので、朝ごはん抜きでフジタ動物病院に行かなくてはならない。

この3か月、ママは
治療した歯が心配で
過保護そのものだった。
いい迷惑だろ、Betty。

 実はママの妹の家のM・ダックスのSaku(4か月)も、いずれ去勢手術を受ける予定。このいい年をした姉妹のおかしなところは、処置そのものより、当日の朝ごはんを抜くのが心配だって相談していること。まあ、多頭飼いならではの戸惑いなんだけど。

 だって、「手術だから食べちゃいけないの。おまえだけ我慢してね。」なんて言われても、横でがつがつ食べられたんじゃ、とても理解できませーん。

 
今朝はBettyが散歩に行っている隙に
吾輩のごはんが支給された。
先週の吾輩の手術の時は、
廊下で隠れてBettyにごはんをあげていた。
ママ、ご苦労さん。

 そういうわけで、空腹でものすごく悲しいまなざしをしたBettyを連れて、パパとママは小一時間かけて病院へ。

 小心者のBettyは、待合室でママにしがみついて笑われたんだって。こちらの病院は、スタッフの方も先生方も明るい雰囲気で、緊張している患蓄と飼い主にとてもやさしい。

お姉ちゃんに甘えてたい年頃。
おひさまを浴びて
Bettyがとっても温かい。

 血液検査の結果が問題ないので、ごく軽い麻酔をしてレントゲンを。30分ほどで処置が終わるそうなので、パパとママは近くにあるインターネットが使えて、漫画や雑誌が読める大きなカフェに。
 こういう店に初めて入った2人は感心することしきり。もっとダーティなイメージを持っていたらしい。30分読み放題飲み放題で、1人200円って驚き。

ああ、吾輩ずり落ちるかも・・・。
ちょっと、Betty、助けて!

 結果は良好。歯磨きをもう少しがんばって、また3か月後に検査を。15分あれば醒めるという麻酔の影響はほとんどなく、早く帰ろうと飛びつくBettyを押さえつつ、先生のお話を聞かなくちゃいけないママは大変だ。

 待合室で25歳の猫に会ったそうだ。数か月前まで病気知らずだったって。ふつうなら吾輩以外の猫には襲いかかるBettyも、かごから顔を出している大御所の猫を見ないふりをしていた。一見、ごくごく普通の猫。さて、猫の年齢はどこに出るのか、うちのママにはまだ未知の世界らしい。

 
Aoaoの新しい矢。
この羽は本物の鳥の羽。
これで試合出場を目指して
春合宿の練習に臨むんだって。
パパが試合に応援に行きたいって言って
あっさり断られていた。
まあ、そうだろうな。

2012年2月7日火曜日

Buon Appetito!

  わたしは薬の味がわかるBetty。去年、抗生剤でおなかを壊した時は、あらゆる薬を全身で拒否し続けた。

 だからママはEmilioの去勢手術の後の抗生剤を、わがままな猫にどう飲ませるか、果たしておなかを壊さないか、すごく心配していたわけ。動物病院の副院長先生は、「いや、頭を押さえて口を開けて、中に放り込めば大丈夫、簡単ですよ。」とおっしゃった。

 そう、事実、簡単だった。なんとキャットフードに混ぜて、手のひらに乗せるだけでOK!

 薬って上手に分割できるものなんですね。
赤ん坊用のフードとあまり変わらない大きさ。
 大喜びでフードと一緒に
がつがつがつがつ。
えーっと、
猫はもっと思慮深いものじゃないの?

 まあ、そういうわけで、Emilio、完全復活。一日絶食したせいか、気持ち身軽になったような。絶好調で遊びまわっています。少し甘ったれになった気もしますが、遊び盛りで好奇心旺盛な様子は全く変化なし。
 そうそう、肝心の患部は空気が抜けた感じかな。なぜか、最初から傷跡がちっとも見えないので、小心者の人間たちはほっとしている。

 大好きなコストコのクロワッサンも
すかさずかじりました。
わたしは盗み食いなんかしたことがないのに。
Aoaoとも戦います。
療養中なのに
無慈悲にたたきつけられます。

 全身おしっこ臭かったのは、ものすごい勢いで舐め続けたおかげで、ほとんど感じない程度に。一回、舐めて飲み込んだ毛をまとめて吐いていたけど。舌が届かない頭のてっぺんは、ママがコットンで何度も拭いてあげていた。母猫にグルーミングされている気分なのか、気持ちよさそうに頭を預けていたっけ。これは以前はなかったことよね。

明日もパパとママは会社。
春休みのAoaoが部活の前に
掃除洗濯をしてお小遣いを稼ぐ。
わたしはこのところ雨続きで
ちょっと退屈だった。晴れるといいなあ。
Aoaoと散歩に行く約束しているんだけど。


 そういえば、問題のスプレーなんだけど、おしっこが臭くなくなった!つんとするきつい匂いがじわじわと薄くなった感じ。

 もう変なところにおしっこをしない…といいたいけれど、なぜかパパがくつろいだところにのみ、数回大量にしてしまった。それはいったい、どういう意味のスプレーなんだろう??これも次第に収まるのか???

2012年2月2日木曜日

Little Man Piss

 わたしは、よそさまで絶対にトイレをしたくないBetty。がまんしちゃうタイプ。
 ある日突然手術なんか受けて、動物病院にお泊りなんかしたら、おしっこどころじゃないでしょう。わたしの避妊手術はそうでした。たいていの猫はもっと神経質だから、じーっと潜んでいるはず。

 だが、Emilioは洗濯ネットの中で息を殺していたわけではないらしい。朝一番、オープン前から病院の駐車場で待っていたパパとママ。どきどきしているママの前に連れてこられたのは、おしっこまみれの洗濯ネットだった。先生は「あれ?吐いたのかな?」っていっていたけど、この匂い、まちがいなく「俺様超臭いおしっこ」です。

弟が帰ってきました。
臭いです。
「お帰り!」って駆け寄って
正直、「うっ」となりました。

 ネットの中で、「うりゃあ!!吾輩を誰だと思っているんだ!」って怒りをぶつけていたのかなあ。その怒り、結局全身に付着してますけど。

 問題のボール2個は青々ときれいに毛が剃られて、ややしぼみかけ。縫うこともなく、エリザベスカラーをつけることもなく、もちろん抜糸に再来院する必要もない。明日から抗生物質の錠剤を口に押し込めばいいだけ。万が一なめすぎて、患部が赤くでもなってきたら来てくださいって。ふつうはなめないんですって。

 え?犬のほうが、傷口をしつこくなめるような愚かものってこと?

 
さすがにちょっとダメージあります。
とろんとしています。

 家に帰ってきて、夢中で水を飲むこと飲むこと。キャットフードも一粒ずつ口に入れてもらっている。「うまい!もっともっと!!」っておねだりするけれど、少しずつね。

 Emilioも始めはジャンプする気が起きなかったらしく、床の上中心によろよろとうろついていた。当然ドッグバッグに収納されて、安静に。やがて午後には足取りがしっかりしてきて、出してもらうとだんだん高いところに復帰していった。

 回復は順調のようですが、実に喜ばしいことですが・・・、全身の匂いがねえ。

 手術したばかりでシャンプーするわけにもいかず、温かい濡れタオルで拭こうものなら、匂いが部屋中にたちこめるだけで、なかなかすっきりしない。
 犬猫が舐めてもいいという消臭スプレー「きえ~る」も買ってあるので、明日以降様子を見ながら使うことに。

 買っておいてよかった「きえ~る」。

 自分の匂いを消すのが、ハンターとしての大原則の猫一族。さすがに気になるらしく、Emilioはグルーミングに余念がない。患部を舐めないのはさすがですね。それにしても、だんだん体から匂いが減っていくのは驚き。

一番臭いのは頭の上。
そこは舌が届かないからね。
ママが拭いてくれるよ。

 Emilioを心配しつつも、Aoaoはスノボ旅行中。ここにもまた、つかの間の青春を謳歌する若者たちがいます。大寒波の押し寄せている日本ですが、どうか事故のないように、無事に帰ってきてね、Aoao。臭~いEmilioと一緒に待っているからね。

2012年2月1日水曜日

Lost Balls?

 わたしは、独りぼっちになったことがあまりないBetty。生まれてからずっと、たいていそばに人や犬や猫がいた。今日はひさびさにひとりっこ状態。なぜならEmilioが去勢手術のために病院に行っているから。

 本当なら去年の12月初旬に済ませる予定だったのに、ママの突然の仕事開始で、惜しくものびのびになっていた。今、9か月のEmilio。まさに青春まっさかりで、暮れあたりからスプレーと呼ばれる行動を始めた。

 要は「俺様、俺様」っておしっこで自己アピールするわけ。犬のマーキングより、おしっこに勢いがあるので「スプレー」というのかな。「じょー」って音がしますよ。

 みんなが座る椅子の上のムートンが
最初のターゲットだった。
猫には猫でカバーすると・・・
しないっていうのはなんなの?

 床にもらしてしまうんじゃなくて、どうも選んでかけているみたい。みんなの椅子、Aoaoのふとんの端っこ、パパのふとんのまん真ん中。この位置の違いは?

 数日に一回ぐらいやらかしちゃうんだけれど、ほんのわずかな量なのに、その臭いこと。Emilioのおしっこは、この1か月で猛烈な匂いに変わってしまった。猫一族はここまで臭くしないと、匂いをかぎ分けられないんだろうか。ふん。低級な。

なぜか狙われるマッサージチェア。
とにかくなにかで覆わないと!

 先日洗濯機が一時故障したのだけれど、そういう時に限って隙ができるんでしょうね、やってくれました。はい、パパとママはコインランドリーに通いましたよ。

 本来なら忙しさもあってブチ切れそうなママだけれど、あまり怒らないのが不思議。まあ、手のひらに乗る位だった子猫が、よくもここまで育って、つかの間の青春を楽しんでいるのだと思えば、よしよしって感じなのでしょう。


わたしのドッグベッドはもちろん
ケージも狙われるけれど、
下に何も敷いていないとスルー。
感触まで選ぶわけ???

 それでも、本能に導かれて、発情期の雌猫を追いかけて脱走しないとも限らないし、もしも脱走してしまったら帰ってこれないだろうし、とても野良猫世界で生存できるとは思えない。

 やはりEmilioも21世紀の家猫らしく手術を受けることとなった。ママは仕事をやっとひと段落させて、数日「去勢休暇」を取った。パパはこの表現が恐ろしくて、会社のみんなに言えない。男って弱いねえ。

 手術自体は簡単で傷跡も縫わないのだとか。それでも一泊して経過を診ていただくので、全くの箱入り息子Emilioがどんなに機嫌が悪くなって帰ってくるのか、そっちの方がはらはらどきどきらしい。

 
当然朝ごはんは抜きです。
まったく納得できないEmilioは
みんなのお皿をなめています。
いつもなら無視するパンくずを探して。
ちょっとクリームチーズのついていた
バターナイフもなめつくしました。
いいのか?

 さあ、今頃手術が終わっている頃。目が覚めたかな?シャーシャー怒っているんだろうなあ。ネットに入れられて過ごすらしいけれど、いい子にしていないと、傷口に障るからね。

 ねえ、Emilio、わたしは、やっぱり猫でも一緒にいてくれたほうがいいんだけど。早く帰っておいで。