2012年10月21日日曜日

Strong legs

 吾輩は、身長に比例しての跳躍力なら、犬たちをはるかにしのぐEmilioである。助走なんぞいらないから。吾輩の後ろ足の筋肉はすばらしい!とママが言う。Bettyのジャンプ力も実証済みなのだが、悪いな、格が違うぞ。


段ボール爪とぎ1号が壊れたので
コストコの新作爪とぎを買ってもらった。
ごめん、ママ、興味ない。

 週末、ダイニングテーブルと椅子が届いた。以前のセットがふと気がついたら、我が家の荒波にもまれ続けて、塗装も剥げ、椅子の革もぼろぼろ剥げ、哀れな姿になっていたからだ。数々の痕跡が示すように、Aoaoにも代々の犬猫たちにも責任がある。


吾輩はこの新しくて古い
ダイニングセットの方が気に入った。
なんだかゴチャゴチャしていて
テーブルクロスの陰がわくわくする。

 実は最近、人生のたそがれとはなんと大変なのかなんて、深く深く考えねばならないことが、やはり我が家にも訪れた。自分たちの老後を考えるいい機会でもあるけれど、やはり重い重い高齢化社会ではある。

 そんな時だから、今度買い換えたらきっと人生最後のダイニングセットになるであろうと、パパとママはあれこれ考えた。結局、アンティーク家具の店でドローリーフテーブルと彫刻の入った椅子に決めたんだ。

ベティは設置中スタッフさんに吠え続けていた。
もちろんクレートの中でね。
吾輩はドッグバッグの中から
興味津々で作業を見守っていた。
吾輩は隠れたりなんかしない。
猫の方が度胸があるかもしれない。

 16~17世紀に流行った形で、1930年代にリバイバルして作られたものだとか。パパとママがおじいさんとおばあさんになる頃、アンティークと呼ばれるのにやっとふさわしくなる。


ブルボーズレッグ、パイナップルレッグとも言われる
16~17世紀の脚の様式。
最下部は動物の足をイメージしているという説も。
もっとにぎやかな彫刻のものは
パパが拒否した。
ちょっとママは物足りない。


 もちろん状況に合わせて天板が伸縮するのもいい。古い家具の持つ雰囲気も悪くない。しかし、一番の決め手は太い脚だった。今どきの家具のスーッとした細い脚が面白くないんだって。
 
 
気の毒なBetty。
もうテーブルの下に入れない。
やたらに入り組んでいる。
これは愉快、愉快。

 お店のスタッフが自ら丁寧に運んできてくれて、天板の組み立て方、手入れの仕方を教えてくれた。ウレタン塗装ではないので傷も水染みもつきやすいから、正直手がかかる。でも、手入れしながら直しながら、ずっとずっと使える。
 「このテーブルは呼吸していますからね。」そう言われちゃうと、80年生きてきた家具を粗末に扱えないよね。

 大事にしますから、どうぞアンティークになるまで、この家族を見守ってください。

 涼しくなって風邪気味のママ。
ソファで寝ています。
早くも電気ひざ掛けが登場。
脚の間に猫と犬が入ってぎゅうぎゅうです。
ダイニングはこたつの方がよかったのかも・・・。

2012年10月13日土曜日

Beautiful Saturdy

 わたしはママと一晩ぐっすり寝て、起きて散歩して食べて、また昼寝しながら、ママを待っているBetty 。

 リーグ戦の終わったAoaoが珍しく土曜日に家にいるので、ママは暗くなるまで働いてきた。この素晴らしく気持ちのいい秋の休日にね。

Aoaoのお部屋でみんなでお昼寝。
Aoaoも果てしなく寝ている秋の一日。

 年と共に集中力が欠けつつあるママは、ややこしい仕事は社員のいない休日のオフィスで一気に片付けたい。一昔前、テレビを見ながら本を読んでいた(ついでに何かを食べていた)マルチなママはどこに行ったんだ。

 ややこしい仕事は調子よくママに任せてしまうパパは、車で送迎して、会社の近所の床屋さんに行って、お弁当を買って、ママのご機嫌を取りつつ、秋の休日モードである。

 アルバイトさんが
カービングしてくれたパンプキン。
受付でお出迎えしてくれる。

 明日もパパがちょっと楽しいお出かけなのに、ママはお家でデータの整理らしい。いいのかな、パパ。きっと高くつくよ。来月はママのお誕生日、その次はクリスマス。

2012年10月12日金曜日

To Be Antique

 吾輩は、夜中にドアノブにぶら下がって遊ぶから、誰も一緒に寝てくれないEmilioである。がちゃがちゃってそんなにうるさいですか?

Bettyは夜熟睡する。
昼間、吾輩にからかわれると
うるさいうるさいって吠えるから
疲れるんだろ。やーいやーい。
喉元噛まれても怖くないもんね。
よだれがつくのはちょっとなあ。

 これから寒くなるから、みんなでくっついて寝たらいいのにって人間は妄想するけど、吾輩には余計なお世話である。

 さて、いつの間にか月次報告ブログになっているけれど、体力気力の足りないママには仕方がない。

吾輩はパリの街が似合うんじゃないか?
このカフェの裏なんかで遊んでみたい。

 9月、パパが、一泊して会議してとんぼ返りなんていう、年甲斐もなく慌ただしいパリ出張をした。その頃ママは、パパはきっとまた空港でスカーフを買うだろうとふんでいた。忙しいのにおみやげなんかいらないからと言われても、パパにはバブル期以来のお約束なんだ。

これらはAoaoの生まれる前のもの
白地や淡い色は使いやすいけれど
汚れが目立つからクリーニングし続けてきた。

 そこで、新作が来るのなら、と、20年以上前にパパがプレゼントした最古のエルメスのスカーフ2枚を手洗いしてみた。一度挑戦してみたかったんですね。

奥の桐ダンスは、きっと後数年でアンティーク。
100年越えなくちゃそう呼べないのだとか。
明治後期から大正初期のものだからね。
パパのおじいちゃんのママの嫁入り道具です。
吾輩が爪をとがないよう、この部屋には入れない。

 「エルメス」「スカーフ」「手洗い」でネットを検索。珍しくまじめに手順通り取り組んでいた。吾輩はもちろん閉じ込められていたぞ。時間との勝負なので、全身全霊で集中しなくてはいけないそうだ。
 きれいにアイロン掛けして陰干しで終了。確かに、あの新品の張りは戻らない。しかし、いい香りです。いい気分です。色落ちはほとんどありませんでした。

吾輩は布きれより
AMAZONの段ボール箱の
開けるところのビリビリ
これを引きずってひとり遊びします。

 
お互い使いたいおもちゃが違うので
ケンカにはならない。
吾輩が夢中で遊んでいると
Bettyも自分のおもちゃをくわえてくる。
何をしたいんだ、姉さん。

 ママは経年変化したものが好きらしい。くたくたした風合いのスカーフは吾輩も気持ちいいぞ。

 お約束のスカーフも来た。Aoaoはブレスレットをおみやげにもらったが、荒れ果てたAoao御殿の闇の中に沈んだ。片付けろよ、人間なんだから。

 そもそもパパは古いものが嫌い。アンティークショップなんか気味が悪いとか、汚いとか、ママのウィンドウショッピングにつきあうのも嫌がっていた。そのパパが、ママとこの前衝動買いした古~いものが来週届くそうだ。パパがこれいいねって珍しく賛同したので、ママが即決したんだ。なんだ、それ?

これも古い。
平日のお昼過ぎ、カメラを構える中高年でいっぱいの東京駅。

干支の動物たちがいる。
ママのおじいちゃんは来月この写真を撮りに上京する。
本当は着物姿のAoaoと
一緒に写真を撮ってもらうのがメインのはずだけど。