2013年3月2日土曜日

The Girls Festival

 吾輩はおひなさまを見たことがないEmilioである。我が家では去年からおでましいただかないのだ。20年前の2月3日にAoaoが生まれた直後、おじいちゃんが選んでくれた大切なおひなさまなので、猛獣の脅威にさらすわけにはいかないらしい。Bettyはいたずらなんかしないんだってさ。はいはい。

 ママは一足早く、(元)女の子のお祭りをしてきた。

 ママの母方には、女子5人、男子3人のいとこ組がいる。幼いころは、夏休みや冬休みに長野県白馬村のおばあちゃんの家なんかに集まって大騒ぎしていたらしい。悲しいことに大きくなると、全員揃うのは冠婚葬祭だけだ。連絡も親経由で何年置きかに取るぐらい。それぞれ人生の荒波を豪快に渡っているらしいけれどね。

せめて食べるぐらいは・・・と
お内裏様パン。
吾輩たちもひとかけら食べっちゃったぜ。

 そこで子育ての嵐から一歩抜け出したママが音頭を取って、いとこ女子会を銀座で開くことにした。意外にみんなフットワークが軽く、長野、千葉、埼玉からわらわらと集まってきた。女子だけでもそろうのは、20数年ぶり。

 ママの胆が据わっているのは、間違いなく母方の血筋らしく、どのご婦人もものすごく気が強く、騒々しい。お店のご迷惑ならないようにチョイスしたのは個室のあるフレンチレストラン

ママはフレンチで、吾輩はヨーグルト。
Bettyはなんでもいいが
こだわりのある吾輩はブルガリアヨーグルトしか
絶対に食べないのである。

 こんなお店は久しぶり!なんて緊張していたはずが、スタッフに苦手な食材は?と聞かれたら、延々語り出したいとこたち。お料理の説明をする隙を全く与えない、果てしないおしゃべり。若いスタッフに記念写真を撮ってもらって、「ああ、こんなものでいいでしょ」と厳しく仕上がりを確認する。見事なおばさまが5人揃いましたな。白馬の大自然の元、遊びまわっていた子どもたちが大きくなりました。

 その後、バレンタインデーのチョコあふれるデパ地下を、大騒ぎして梯子して回って解散となりました。

 
大型犬のおもちゃに慣れていると、
猫のおもちゃって、作りがあまりにいいかげんで、
誤飲しそうで危ない気がして、
与えっぱなしにできないのだとさ。
ママはこうるさい。

 吾輩のいとこたちも、この町にかなりいるはずだ。よく似た黒くて尻尾の短い猫が、しばしば目撃されている。この春の嵐の吹きすさぶ中、どこかでちょっとした陽だまりを楽しんでいるのだろうか。

 そろそろ子猫の生まれる時期らしいけれど、ママはもう絶対に拾えないと自分に言い聞かせている。万が一見てしまったら・・・、同じように「かわいそうな子を放っておけない病」のご近所さんにおすがりするしかない。よろしくお願いするのである。


むりやりおもちゃを人間から奪い取ったら、
吾輩の野生の血が騒ぎだして止まらない。
うなりながら物陰にひそんで威嚇し続ける。
隙をみて、くわえたまま家じゅう走り回る。
これは最高のゲームなんだ。


たとえBettyに追い詰められても
絶対にひるまない。
吾輩の気迫にBettyは凍りつく。
こういう時、ママはおやつをみせびらかして
Bettyにどんどん食べさせる。
するとなんだか気が抜けて
吾輩もおやつタイムに参加しちゃうんだなあ。
女にはかなわないぜ。

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