わたしは生まれて初めて炊飯器というしろものを見たBetty。どうして我が家に炊飯器が20年ぶりに復活したかというと、長い話になる。
黒くなってパーツが増えて
メニューが激増して
どこかホームーカリーみたい。
パパとママが働く会社が事務所を移転したのは6月3日大安。その準備のため、ゴールデンウィーク以後、休日なしでふたりはばたばたしていた。
きのう虎ノ門の金刀比羅宮に事務所移転のお祓いをしていただいて、やっとひと区切りついたわけ。
御祓いのお添え物の鯛
丸ごと一匹
魚をさばけない女性ばかりの当社
実は腕に自信のある男性社員が2人も。
ママ、恥ずかしいぞ。
その間、わたしとEmilioは相変わらずのんびり暮らしていた。ママは出社して集中して仕事を片付け、とにかく必死で駆け戻って、わたしたちの世話をしていた。神経がびりびりしていても、わたしのでんぐりがえりとEmilioの頭すりすりで、こころがほどけていくんだって。
いろいろな思いが胸に
5月21日の日蝕。
竜巻警報の日、
並んで荒れた空模様をみる。
ママは自転車をかっ飛ばして帰ってきた。
わたしの4才のお誕生日
おだやかな午後。
プレゼントは今週買ってもらえる。
また首輪?
Emilioはセンサー付きのゴミ箱の
開け方を理解している。
片手を当てればいい。
わたしは鼻先が近づくと開くので
びくびくしてしまう。
我が家はずっとクリステルのお鍋でごはんを炊いていた。ママの最初の会社の退職金で、即、チェリーテラスに行ってクリステルのお鍋をいくつも大人買いした。いわゆる均等法1期生のママの複雑な気持ちの発露である。
吾輩はごはんを炊いた鍋を舐めるのが好き。
拭きこぼれも舐めるので
ガスレンジは洗剤で拭けない。
ごはんを炊いている間、
炊きあがって鍋が冷めるまでの間、
炊きあがって鍋が冷めるまでの間、
吾輩はドッグバッグに収容される。
ちっ。
今回、老眼を酷使してよく働いていると思われるママは、パパのご褒美の申し出に、会社の帰りにお店に立ち寄って即決。
式用のサマーツイードのジャケットを着たまま、偉そうな8cmヒールのまま、炊飯器の大きな箱を自転車の荷台に乗せて帰ってきた。
ふつうなら価格comでさんざん調べて家電を買うくせに、かなり衝動的。しばらく老体に鞭打って働く必要があるので、我が家のごはん作りは、クリステルの鍋から次のステージに行ったそうですよ。でも、わたしたちのごはんはいつも通り、クリステルのお鍋で作ってくれるんでしょ。
そういうわけでEmilioの入れない部屋で、黒い炊飯器は働き始めたのです。
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