2012年3月8日木曜日

A Foggy Morning

 わたしは耳が急激に回復しているらしいBetty。もう耳を掻かないし、ぶるぶる頭も振らない。

耳の薬。
仕事があって頻繁に病院に通えないので
毎日2滴ずつつけることに。

 病院で治療していただいて、家で点耳薬を使用していると、数日でチョコレート色の耳垢が激減した。素人が耳をいじりすぎるのは危険であるし、奥の奥の方はどうなっているかわからないので、ママも断言はできないけれど、かゆくないのは事実。

目に入ると危険なので注意。
ママがわたしにまたがって
体を押さえて入れる。
パパは・・・わたしの目をふさぐだけ。
とにかくパパは治療が苦手。

 不思議なことに耳が悪かったときは、コットンで歯磨きをするとほんのり黄色かったのに、今はほとんど汚れが付かないんだって。体はちゃんとつながっているんですね。

さて、これから怖いお話をしましょう。

 昨日は朝もやというか、霧に包まれたような我が家でありました。
実に不思議な朝。
冬から春へと天地が動いている。

 やはりどんよりくもり空の今日は、ママは出勤予定。Emilioに朝ごはんを出した後、無駄な努力と知りつつ顔に着色し、わたしといるときは絶対に着ない服を装着していた。
 会社用の仮装が完了してリビングに戻ったとき、わたしはケージに隠れていた。Emilioの悪事とかかわりあいになってはいけないからだ。ママは「珍しいわねえ」なんて言っていて、実にのんきだ。

 そこに、とっくに食事が終わったはずのEmilioが、舌をぺろぺろしながらおっとりとママも迎えた。ふんわり猫のフードの匂いがするので、「暴れて吐いたの?」なんて思ったとたん目に入ったのは、床に投げ出されたフードの袋。

パッケージをかみちぎった部分は
その辺にあったので
食べたのはフードだけらしい。

 ほんの10分目を離したすきに、Emilioに高い棚の上から叩き落され、数メートル引きずられ、噛まれて噛まれて、ついに穴が開けられて、がしがし食べられてしまったのだ。袋の重さはおそらく自分の体重とそう変わらない。

 いつもほんの数十グラム、つまり小皿にちょっぴりが妥当な量なのに、いったいどのくらい食べたのか、全く不明らしい。
 Emilioはすごく幸せそうで、まったりしている。

 小心者のママがどれほどおびえるか、ねえ、予想がつくでしょう?猫が食べ過ぎるとどうなるの?ドライフードっておなかの中で膨らむんでしょう?きっと吐くでしょう?下痢をするでしょう?

 でも、今日はどうしてもママが処理しないといけない仕事があるので、Emilioを見守って過ごすわけにはいかない。ドッグバッグに入れて、吐くのも下痢をするのもここでやっておきなさい!と半泣きで出かけた。電車2本遅らせたけど・・・。

 そうそう、出がけにわたしに「お馬鹿猫と一緒になってフードを食べなかったのはすばらしい!」とほめてくれた。そうです、盗み食いは犯罪です。

 午後2時。超人的なスピードで働いで帰宅。

 
 何ともありません。
穴をあけるのに必死で
たいして食べていないのかしら?


 ありとあらゆるネガティブな想像をしてきたママが見たのは、なんともないドッグバッグと、しらっとした顔のEmilio。

 なんともない。

 が、おそらく心配性のママはまだ安心できず、さらにおびえながらうんちが出るのを待つことになるのです。深い深い霧の中に閉じ込められたような、気分の重いママでありました。

水はうまいかい?
だいたいEmilioは
手作りごはんもフードも
がっついて食べ過ぎなんだって。
わたしの真似をする必要ないでしょ。

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