2011年7月8日金曜日

Beauty and the Beast

 わたしは淑女の鑑Betty。無作法で恥知らずなEmilioとは違う生き物なの。

 人間は犬にはチワワからグレートデンまで驚くほどのバリエーションを作り出してきたのに、なぜ猫にはたいして種類がないのか、ママはずっと不思議だったらしい。こどもの頃、TVの「野生のエルザ」にどきどきしていたからね。黒ヒョウみたいな猫なら欲しいと言っていたっけ。

どこかに登りたい、もぐりたい症候群。
1日1日行動範囲が広がる。
猫の道がつぎつぎと更新される。

 でも、よくわかったでしょ。あいつらにはあの程度のサイズが適当。あれ以上大型の猫を作ったら、ましてやハンティングキャットなんか作ったら、まったく危険極まりない。あの運動能力、捕獲本能、そしてあくまで自己中心的な知力は、犬をはるかに凌駕している。レトリーブするような、けなげな猫は絶対にいない。

椅子の背もたれのてっぺん
数センチにも乗っていました。
乗ってから、驚いた顔をする変なEmilio。
写真は取れませんでした。

 今朝も寝ていたパパの頭にタックルをかけていた。ゴルフに遅れちゃうから、起きるはずの時間だったのだけれど、パパにはちょっと刺激が強かったかな?

 Aoaoに首をつかまれて投げ飛ばされても、はじき返されても、絶対にあきらめず、足や手のひらに向かって勝負をかける。とことん遊んでくれる人間だってよくわかっている。犬なら骨折しているか、人間不信になりそうな遊び方なんですけど。

マッサージチェアはEmilioが遊んでいる時は使えない。
つぶしてしまいそうだから。・・・怖すぎる。
隙間という隙間に入ってみたい年頃。

 ママはやさしく体中マッサージするから、戦闘モードの時はつまらないらしい。もう赤ちゃんじゃないから、かったるいことはいらない。
 感心なことに、最近は爪を全く立てない。歯が抜け替わる時期なのか、がぶがぶ噛んでみたいらしい。それもずいぶん加減している。なかなかやるわね、Emilio。もしかして、Aoaoに厳しく指導されている?

タワーファンの排気口で爪とぎを試みる。
そしててっぺんに乗る。
当然かなり揺れます。
もう、体重は1.2kgは越えている。

 ときどきわたしの鼻や足にもアタックしてくる。ママがあわててEmilioを弾き飛ばして、わたしを抱きしめる。「やさしいBetty。いいこね、いいこね。」って。大丈夫、大丈夫、本気になんかならないから、たぶん。

 そんな風だから、時としてEmilioは落ち着いてごはんを食べない。ちょっと食べては部屋中遊んでみたり、おトイレに入ってみたり。でも、別な時には一心不乱に完食する。まったく読めない生き物なので、ママはイライラしている。

食べないの?
まだ結構残っているみたい。
気になってしょうがないんだけれど。


 一度だけ、ドッグバッグから脱走して遊んでいるEmilioのごはんを、わたし勝手に頭をつっこんで食べちゃったの。すぐ食べないってことはいらないってことでしょ?犬的には。

 ママが、淑女らしからぬ振る舞いだってすごく呆れていたんだけど、わたしは天使じゃないのよ。犬には犬のルールがあるんだから。

ねえ、食べたら。
もう少し食べたら、ママがあきらめて
残りをわたしにくれるはずなの。
ねえ。

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