A False Charge

　わたしはきっちり正座して、おすそ分けを待つBetty。決して横取りしたりしないけれど、ちょっと圧迫感を与えてしまうかも。

　最近、Emilioが落ち着いて猫ごはんを食べなくなった。体調は好調のはずなのに、ろくに食べずに遊びたがる。

　これは、わたしがテーブルの真下で、早く食わせろ光線を出しているからに違いないですって？それ、濡れ衣です。

わたしの気合は確かにすごいけど、

食欲をなくすほどじゃないでしょ。

それにしても、食いたい・・・。

ママ、真実を探って

わたしの名誉を守って！

　考えられる第一の理由としては、数時間ぶりにドッグバッグから出されたら、食べるより、まず遊びたい年頃だということ。体力もついてきたので、しばらくリビングで遊ばせてお腹をすかせてから、お食事ということになった。

　ドッグバッグのファスナーが開いた途端、ゴキブリ並みのスピードで走り回る。正直、わたしはあっけにとられて、ぼんやりみているだけ。油断すると後ろ足に絡んでくる。速すぎて、写真は無理でしょ、ママ。

高速で走り回ったら、今度は紐で遊ぶ。

 紐みたいなので遊ぶ。

 足でも遊ぶ。

くらいつく。

簡単にドッグバッグによじ登って

てっぺんで遊ぶ。

高さ1mはあるね。

　ひと遊びして、気が散らないようにドッグバッグの中でお食事。いままでのようにダイニングテーブルの上っていうのは、お行儀悪いし、最近は遊びたくて飛び降りちゃうんだから。

　さて、爪とぎをテーブルにしてみました。はいはい、食べます、食べます。でも、半分食べてごはんが平たくなると、食べるのをやめてしまう。口に入れやすいとがった部分がなくなると、気分が沈むらしい。あまりに浅はかな・・・。

お給仕してもらったっていいじゃないか。

とにかく食べたらいいんでしょ。

　なのに、もっと浅はかなママは、うろうろするEmilioにひとくちずつ手のひらに載せてあげる。すると、あらら、全部食べるんですね。「いいこですね～。」だって、馬鹿みたい！甘えてる！

　でも、このごろは、どうも仕入れた食材によって、好き嫌いがはっきり出てしまう。とあるスーパーのサーモンは許せないが、COSTCOのブリは最高だとか。

　ママは一喜一憂するのに疲れたので、市販のパウチフードを少し混ぜてみることにした。おそらく嗜好性の高い匂いをつけているので、わがままが緩和されるだろうって。

 

ペースト状じゃないので

噛むのが大変。

食べるとまた涙がにじんじゃう。

　これがまた、いい匂いなの。わたしも思わず身を乗り出してしまうぐらい。Emilioは、混ぜ込まれたママのペーストにした魚も野菜も、どんどん一緒に食べていく。

　ただ、この前のサーモンは、いくら混ぜ込んでも駄目。どうしても許せない匂いがするらしい。わたしはこのくらい気にしないんだけどね。

　運動が効いたのか、パウチの成分が少し脂っぽいのか、昨日も今日も立派な大きいのが出てきた。ママは出るものが出て、よく食べていれば機嫌がいい。

 

そんな袋で楽しめて

しあわせな奴ですね。

　きのう、ママの故郷の松本地方でも大きな地震があった。甥のKeiKeiはママの母校でもある高校に登校中で、震源地に近かったせいか思わず道にしゃがみ込んだらしい。

　いつ何が起こるかわからない今の日本。何があってもEmilioが生きのびられるよう、キトン用のドライフードも用意された。来週から手作りでも、パウチでも、ドライでも、なんでも食べられる元気な子猫になるべくがんばってもらいましょう。

　わたしは、何だっていけますよ。猫用だっていただいちゃいますから。