吾輩は育ち盛りの少年猫Emilioである。病弱だった1ヶ月前がうそのように毎日遊び暮らしている。
よく乾いた洗濯物をたたむママの側で。
Bettyはまだお昼寝。
吾輩は靴下をドリブル。
梅雨明けと同時に夏風邪から開放されたママは、今度は仕事でしばらく地味な毎日だった。でも、吾輩には関係ない。遊んで、食べて、出して、寝て、うーんと寝て、遊ぶ。体はじわじわ大きくなって、1.3kgは越えたかな。185gで拾われてからずいぶん成長したものである。
今度コンセントをいたずらしたら
ビターアップルだって。
これ、犬用じゃないの??
またテレビの回りに入りこんでいるじゃない。
いろいろブロックしてみたけど無駄だったわね。
リビングに出たら最後、もはや吾輩の動きについてこられる人間も犬もいない。吾輩なりの「猫道」がリビングの中に張り巡らされているのだ。キッチンに入り込んでシンクに転落した時は、ひどく怒られた。
ママは吾輩の不穏な動きを察すると、「こらこら!」と叫ぶ。カーテンに触ろうとした時。本棚に登ろうとした時。観葉植物の葉っぱででスパークリングを始めた時。ママのお怒りモードの声のトーンはよくわかるので、一応動きを止めてみる。一応ね。
HAWAII FIVE-Oを録画している頃だから
コードでもはずしたらAoaoにシメられるってば。
吾輩はBettyの足に絡むのが好きである。4本もあるし、のろまな人間より面白い。まるでなでしこジャパンのように、Bettyはみごとなフットワークで吾輩をかわす。
でも、朝一番はだめ。散歩に行きたくてテンション最高のBettyは、猫と遊ぶ心の余裕がない。吾輩を踏むし、吠えるし、だんだん背中の毛が立ってくる。
猫もおなかを出して、遊びを誘うのである。
片方の肩を床につけて、はい回る。
さあさあ!
猫はお尻の匂いに興味はない。
お口の匂いが気になる。
Bettyは何度もお尻の匂いを確認する。
ようやくBettyも吾輩を家族と認めてくれたらしく、しぶしぶ遊び相手をしてくれる。やさしく顔をなめてくれたかと思ったら、照れたみたいに急に吠えるのはやめて欲しいけど。
じゃあラバーのダイナマイト棒で
ひっぱりっこをして遊ぼうよ!
って、寝転ぶ吾輩の頭の真横に落としたBetty。
シャーッて飛び跳ねて逃げたよ。
そいつは大型犬用である!
ママは小心者なので、吾輩とBettyが遊ぶのをずーっと監視しているけれど、パパは晩酌しながら2匹を適当に遊ばせてくれる。人間は、酔っ払っていると大胆になるものである。
もちろん、ママがいない隙に。この点は、アルコールが入っても危険を感じているらしいね、パパ。
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