2011年7月15日金曜日

Family Ties

 吾輩は育ち盛りの少年猫Emilioである。病弱だった1ヶ月前がうそのように毎日遊び暮らしている。

よく乾いた洗濯物をたたむママの側で
Bettyはまだお昼寝。
吾輩は靴下をドリブル。

 梅雨明けと同時に夏風邪から開放されたママは、今度は仕事でしばらく地味な毎日だった。でも、吾輩には関係ない。遊んで、食べて、出して、寝て、うーんと寝て、遊ぶ。体はじわじわ大きくなって、1.3kgは越えたかな。185gで拾われてからずいぶん成長したものである。

今度コンセントをいたずらしたら
ビターアップルだって。
これ、犬用じゃないの??

 「遊びたいよお」って鳴くと、たいていママがドッグバッグから出してくれる。寝ているときは決して起こしてはいけないと、人間たちは決めている。それからベランダに出入りしている時はだめ。吾輩はまだまだ小さすぎて、はしゃいだら隙間から落ちてしまう。



またテレビの回りに入りこんでいるじゃない。
いろいろブロックしてみたけど無駄だったわね。

 リビングに出たら最後、もはや吾輩の動きについてこられる人間も犬もいない。吾輩なりの「猫道」がリビングの中に張り巡らされているのだ。キッチンに入り込んでシンクに転落した時は、ひどく怒られた。

 ママは吾輩の不穏な動きを察すると、「こらこら!」と叫ぶ。カーテンに触ろうとした時。本棚に登ろうとした時。観葉植物の葉っぱででスパークリングを始めた時。ママのお怒りモードの声のトーンはよくわかるので、一応動きを止めてみる。一応ね。
 
 HAWAII FIVE-Oを録画している頃だから
コードでもはずしたらAoaoにシメられるってば。

 吾輩はBettyの足に絡むのが好きである。4本もあるし、のろまな人間より面白い。まるでなでしこジャパンのように、Bettyはみごとなフットワークで吾輩をかわす。

 でも、朝一番はだめ。散歩に行きたくてテンション最高のBettyは、猫と遊ぶ心の余裕がない。吾輩を踏むし、吠えるし、だんだん背中の毛が立ってくる。

猫もおなかを出して、遊びを誘うのである。
片方の肩を床につけて、はい回る。
さあさあ!
猫はお尻の匂いに興味はない。
お口の匂いが気になる。
Bettyは何度もお尻の匂いを確認する

 ようやくBettyも吾輩を家族と認めてくれたらしく、しぶしぶ遊び相手をしてくれる。やさしく顔をなめてくれたかと思ったら、照れたみたいに急に吠えるのはやめて欲しいけど。

じゃあラバーのダイナマイト棒で
ひっぱりっこをして遊ぼうよ!
って、寝転ぶ吾輩の頭の真横に落としたBetty。
シャーッて飛び跳ねて逃げたよ。
そいつは大型犬用である!

 ママは小心者なので、吾輩とBettyが遊ぶのをずーっと監視しているけれど、パパは晩酌しながら2匹を適当に遊ばせてくれる。人間は、酔っ払っていると大胆になるものである。
 もちろん、ママがいない隙に。この点は、アルコールが入っても危険を感じているらしいね、パパ。


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