2011年9月6日火曜日

Too Permissive

 吾輩は溺愛型の養父を持つ猫、Emilio。パパはとにかくモノで愛情を表現したいらしい。


かさかさ音がする、袋。
穴が開いていて、もぐって遊ぶものらしい。
ママがこれをかぶった時、
あまりのかさかさ音に頭が痛くなった。
かぶるな、ママ。

 あの世代特有の現象なのかな。彼らは生まれてこのかた、世の中にはつぎからつぎと新しいすぐれモノが登場して来て、情報もあふれかえっていて、欲しいものを手に入れるために働いてきたようなところも、確かにある。

 吾輩と同じ短い尻尾を持つ猫が
欧州旅行をしたという設定のカレンダー。
可能なんだろうか??

 ママはモノなんかより、こどもや犬猫には目や手をかけろと言う。本音は自分にもモノで豪快に愛情を表現して欲しいらしい。残念、無理だ。そんな愛情はない、らしい。

黒猫貯金箱。
そんなにパパが興奮するほど
かわいいとは思えない。
黒猫テープカッター。
ぎざぎざを踏むと痛いんですが。

 さて、吾輩のような黒っぽい猫グッズは巷にあふれている。猫で、黒ければいいんだから。犬種で姿かたちが全く異なる犬とはまるでちがう。
 黒ラブのモノはたとえあってもがっしりしたショータイプの雄の姿が多く、フィールド系が好みのママには満足できない。まして、英ゴルはほとんど見当たらなかったらしい。正直なところ、今となってはその姿を見るのもね・・・、まあ、ね。


ピーピーなくとうるさいので
リアルボイスが売りのおもちゃをBettyに。
ぶひぶひ言っております。
1匹で遊ぶとおもちゃも全く壊れない。
それはそれで寂しいもの。

 そんなわけで、パパは愛情やらなにやらをへんてこな黒猫グッズにぶつけ始めている。いい年をしたおじさんがかわいい雑貨のお店で、「うそー!かわいいー!」って言っている姿をご想像ください。あの世代の欲望が爆発する魔法の叫び声だ。
 ママは「いいんじゃない」って言って、そっと側から離れるんだ。


 お互いのおみやげのチェックが終わると
なぜか自分のおもちゃだけで遊ぶ。
犬には犬の、猫には猫の喜びがある。

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