2011年9月28日水曜日

Under Repair

 わたしは善良さが売りのラブラドールのBetty。
 もちろん、ラブラドールは、盲導犬とか介助犬として生まれてくるわけではない。時々そう誤解する、善良な人間がいて笑える。

 ラブのパピーは半端じゃない。選別されず、訓練もされなければ、陽気な超パイパーな暴れん坊。でも、基本的に気立てのいいやつ。これはみなさん、異論がないでしょう。

これが人間の真の友の顔です。
3才すぎてもパピーフェイスです。

 わたしはパピーの頃、FT系のラブらしくおてんば過ぎて、最初のお家をしくじってしまった。行き場がなくなって、結局この家に引き取られたのだけれど、おとなになったらもういたずらなんかしない。まあ、ママの歯を折りそうになるような「事故」は時々あるけど・・・。

 コストコの空き箱で作るトイレだって、数ヶ月に1回新調すればいいくらい。汚さないのよね、わたし。人間がけっとばしたりしてへたってきちゃうんだな。

新しいトイレの箱。コストコから。
BLACK PRINCESSっていうのはなかったの?
最近かわいいのが残ってないらしいよ。

 しかし、しかしである。Emilioにもうママはお手上げである。

 犬は気をそらして、ほめて、なだめて、いっぱい散歩すれば、だんだんモノがわかってくる。ママは、自分はしつけが上手なんじゃないか、なんてうぬぼれていた。まあ、レトリバーはしつけが入りやすいから、そう思い込んでいる人って多いみたい。他の犬種では勝手がまるで違うはず。

 そうです。猫には通じません。ママは、Emilioの欲望追求の執念深さ、教育的指導に関する記憶力の欠如には涙が出る。奴には日本語が通じない。叫んで追い払うのが関の山。そして、まったくまったく懲りない。「おばさん、暴れるなよ」とか、「怨むぞ~」って顔でにらみ返すだけ。

 あいかわらずひたすら高みを目指し、手を伸ばして壁をひっかく。ひっかいても登れるわけじゃないのに。

 
上を目指して、とにかく手を伸ばした跡。
爪とぎは別なところでしっかりしている。
もし本気で爪とぎをしたら、
こんなものじゃすまない!

 あちこちはがれたままだと、殺伐とした気分になる。涼しくなって換気をするのにちょうどいいので、ママはお直しを始めた。綿棒でちょいちょいちょい、とね。



ママお得意のペンキ。
塗って直すしかないですね。

 壁がそこそこきれいになってほっとしたのもつかの間、窓が開いていてそこに網戸があると・・・あの猫は登ってみたくなるらしい。ロッククライミングのような、ダイナミックな登りっぷりをする。リビングではすぐ捕獲されるんだけれど、Aoaoの部屋がひどい。

半分寝ながらEmilioの相手をしていたせいですね。
体重で網戸が破れ始めたら、
面白くてもう止まらない。

レースのカーテンまで。
洗濯命のママが洗いすぎたせいじゃない。
たぶん。

 猫は目の大きさくらいしか脳みそがないという噂なのに、いたずらの楽しい記憶はまるで消えない。EmilioはAoaoの部屋では網戸アタックを繰り返す。いつか、網戸を破ってベランダに出ちゃうよ。もう窓が開けられません。どうするの、ママ!

さあ、ご覧ください。
これが何か企んでいる悪い男の顔です。

0 件のコメント:

コメントを投稿