わたしは善良さが売りのラブラドールのBetty。
もちろん、ラブラドールは、盲導犬とか介助犬として生まれてくるわけではない。時々そう誤解する、善良な人間がいて笑える。
ラブのパピーは半端じゃない。選別されず、訓練もされなければ、陽気な超パイパーな暴れん坊。でも、基本的に気立てのいいやつ。これはみなさん、異論がないでしょう。
これが人間の真の友の顔です。
3才すぎてもパピーフェイスです。
わたしはパピーの頃、FT系のラブらしくおてんば過ぎて、最初のお家をしくじってしまった。行き場がなくなって、結局この家に引き取られたのだけれど、おとなになったらもういたずらなんかしない。まあ、ママの歯を折りそうになるような「事故」は時々あるけど・・・。
コストコの空き箱で作るトイレだって、数ヶ月に1回新調すればいいくらい。汚さないのよね、わたし。人間がけっとばしたりしてへたってきちゃうんだな。
新しいトイレの箱。コストコから。
BLACK PRINCESSっていうのはなかったの?
最近かわいいのが残ってないらしいよ。
しかし、しかしである。Emilioにもうママはお手上げである。
犬は気をそらして、ほめて、なだめて、いっぱい散歩すれば、だんだんモノがわかってくる。ママは、自分はしつけが上手なんじゃないか、なんてうぬぼれていた。まあ、レトリバーはしつけが入りやすいから、そう思い込んでいる人って多いみたい。他の犬種では勝手がまるで違うはず。
そうです。猫には通じません。ママは、Emilioの欲望追求の執念深さ、教育的指導に関する記憶力の欠如には涙が出る。奴には日本語が通じない。叫んで追い払うのが関の山。そして、まったくまったく懲りない。「おばさん、暴れるなよ」とか、「怨むぞ~」って顔でにらみ返すだけ。
あいかわらずひたすら高みを目指し、手を伸ばして壁をひっかく。ひっかいても登れるわけじゃないのに。
上を目指して、とにかく手を伸ばした跡。
爪とぎは別なところでしっかりしている。
もし本気で爪とぎをしたら、
こんなものじゃすまない!
あちこちはがれたままだと、殺伐とした気分になる。涼しくなって換気をするのにちょうどいいので、ママはお直しを始めた。綿棒でちょいちょいちょい、とね。
ママお得意のペンキ。
塗って直すしかないですね。
壁がそこそこきれいになってほっとしたのもつかの間、窓が開いていてそこに網戸があると・・・あの猫は登ってみたくなるらしい。ロッククライミングのような、ダイナミックな登りっぷりをする。リビングではすぐ捕獲されるんだけれど、Aoaoの部屋がひどい。
半分寝ながらEmilioの相手をしていたせいですね。
体重で網戸が破れ始めたら、
面白くてもう止まらない。
レースのカーテンまで。
洗濯命のママが洗いすぎたせいじゃない。
たぶん。
猫は目の大きさくらいしか脳みそがないという噂なのに、いたずらの楽しい記憶はまるで消えない。EmilioはAoaoの部屋では網戸アタックを繰り返す。いつか、網戸を破ってベランダに出ちゃうよ。もう窓が開けられません。どうするの、ママ!
さあ、ご覧ください。
これが何か企んでいる悪い男の顔です。
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