吾輩は、黒ラブBettyと姉弟だと思っているEmilioである。
朝陽があたる時、
ドッグバッグの上で遊びたくなる。
勝手にハンモック状態。
だから朝ドッグバッグを出ると、まずBettyの前でおなかを出して甘えるし、Bettyの不審者来訪コールが始まると、ソファの下に息を殺して次の指示まで待機する。「みんな集まれ!」ってママが言うと、ごはんでも歯磨きでも、Bettyと一緒に整列する。あの歯磨きペーストの味、吾輩も嫌いじゃない。Bettyとなんでも一緒にしたいんだ。
ただ、おととい銀紙ボールをママが弾いた時、ついつい勢い余ったBettyが吾輩に突進したあの時、おもわず本能が発揮されて、ちょびっと口元をひっかいてしまって、本当に申し訳ない。初めてひっかいてしまった。
くにゃくにゃ沈んでいく感じが
なぜかいいんだな。
飛び降りると復元されるんだから
だれにも迷惑かけてないでしょ。
吾輩のスパークしたみたいな勢いに、Bettyもママも呆然としていた。「シャー」どころではないパワーだったらしい。
極限状態の吾輩は、頭からお尻の先まで毛がしばらく逆立っていて、尻尾なんか花火みたいに毛が爆発している。
そしてふうってため息をつきながら、肩を怒らせてのしのしと横歩きで安全な場所に進む。耳は「怒りの耳」の形だ。これを一度写真に撮ってみたいんだけど。
Bettyはひなたぼっこをしながら
リビングのあちこちを移動して
のんびり眠り続ける。
Bettyは療養中でお薬をいっぱい飲んでいるから、まさか化膿はしないでしょってママは笑うけれど、数ミリの2本の爪あとを中心に半径5㎜ピンクだ。すなまい、姉貴。
初公開。
ママがよりによって自分の誕生日に
Bettyにプレゼントすることになった
奇跡の下あご犬歯。
反対側の口元に
吾輩の爪あとがある。
まったくもって申し訳ない。
姉貴は意外に鷹揚で、根に持っていないみたい。吾輩のことを嫌いにならなくてよかった。
自分の好みのボール以外には執着心がなくて、そうそう逆切れするタイプじゃないんだ。このところボール遊びが制限されているから、けっこう退屈なんだろう。吾輩がいてよかったでしょ。気晴らしにはなっているよね。
姉貴がソファにいるときは
吾輩がドッグベッドに寝る。
羽毛はやっぱり温かくて気持ちいい。
ここが一番好きだ。
お詫びに、BettyにDarren Crissがカバーした歌を贈るね。でも、もう、吾輩にラブ全開で突進しないで。やっぱり怖いから。
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