2011年11月2日水曜日

Kitty Retriever

  吾輩は、レトリバー好きな家族に育てられているEmilioである。猫と遊ぶのにも、バトルかボールしか思い浮かばない連中である。

日向ぼっこ最高!
のびのびくねくね。
準備体操は完璧だな。
朝の散歩もごはんも終わって、
ただただ寝るBetty。


 猫の本には、子猫にバトルを許すと将来危険だと書いてあるが、危険なのはこの家の人間たちだと思う。特にAoaoには要注意だ。噛み付いたりすると倍になって返ってくる。よその人は知らないだろうが、ママが切れる時も迫力だ。非常に柄が悪い罵声を浴びせかける。吾輩は必然的に連中の許容範囲を試行錯誤するしかない。
 あ、パパは弱い。すぐに、「ママ~」って悲鳴を上げる。

 レトリバーと違って、吾輩はひとりでもボールで遊べる。わざわざこびへつらって投げてもらわなくてもいいのだ。
 自分で好きな場所にセッティングして、狙って狙って、思う存分前足でパンチする。


 妙に真面目な顔をしてくわえているって
ママは馬鹿にするけど・・・。
 狩の気分を味わうため物陰に置きます。
吾輩としてはここは物陰なんです。
では、始めます。呼吸を整えます。

 ドッグバッグの入り口の隙間から狙うのです。
たっぷり時間をかけて狙いをさだめます。
 おりゃあおりゃあ!
超高速で楽しみますが
パンチが強すぎて、ボールは
どこかに入り込んでしまうのです。

 やがて、ひとり遊びはつまらないでしょう、とママが指でボールを弾いてくれる。すると寝ていたはずのBettyがむくりと起き上がって参戦するんだ。でも、吾輩の興奮やママの掛け声に燃えるだけで、基本的にアルミホイルがきらいなんだ。くわえたくない。一緒に追いかけたらそれでいいらしい。

ママが指をかまえるこの一瞬、
レトリバー姉弟は息を止める。
最高に心が躍る!!

 ソファの下に向かって弾いてくれるので、たいてい吾輩が無事にキャッチする。Bettyはもぐりこめないからね。
 たまにBettyが途中で早く追いついても、足で止めて、偉そうに吾輩をにらみつけるだけなんだ。はいはい、姉さんは早いですよ、さすがですよ。

興奮しすぎたBettyに踏まれそうになった。
吾輩もかなり興奮すると、
ソファの下にもぐりこむ時
木枠に頭をぶつける。
けっこういい音がする。ごん!

 5回に1回ぐらいは、吾輩がボールをママの手元に持って帰るので、すごくほめられる。しかし吾輩はほめられたってうれしくないし、せっかくのボールをママに横取りされるのは不快だ。ひとりでじっくり遊ぼうと思って、くわえて持ち帰っただけなのに。よくわからないのだ、犬の遊び方ってさ。

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